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OpenBSDがネイティブハイパーバイザを提供へ

| 作者: Jeff Martin フォローする 16 人のフォロワー , 翻訳者 吉田 英人 フォローする 0 人のフォロワー 投稿日 2015年9月17日. 推定読書時間: 2 分 |

原文(投稿日:2015/09/01)へのリンク

OpenBSD開発者のMike Larkin氏はこの数ヶ月間,“vmm”という名前のOpenBSD用のネイティブハイパーバイザ実装に取り組んでいることを明らかにした。Larkin氏の実装では新しいアプローチが取り入れているが,その成果を既存のハイパーバイザ(bhyve, KVMなど)に取り入れることはしない。“i386サポート,シャドーページング,ネストされた仮想化,古い周辺機器のサポート”といった,氏が重要だと考えている機能を可能にすることが目的なのだ。レガシーフリーを目標としない点が注目に値する。

当初サポートするクライアントOSは,vurtioベースのデバイスをサポートするOSになる予定だ。vmmが完成すれば,その実行とサポートに必要なツールもOpenBSDに同梱されるようになる。vmmを実行するターゲットCPUとしては,現時点ではi386とamd64があげられている。ハードウェアによる仮想化サポートとして,Intel CPUのvmxエクステンション(VT-x),またはAMD CPUのsvmエクステンションが必要だ。これらのエクステンションのないCPUに対して仮想化を提供するためには,シャドーページングが使用される。

現在のvmmは,vmd(8)とvmmctl(8), そしてvmm(4)本体で構成されている。まだ正式な決定ではないが,OpenBSDベースの他のツールとは違って,vmmがハイパーバイザそのものを内蔵する。そのサポートデーモンがvmdであり,コントロール操作にはvmmctlを使用する。

X86/X64プラットフォームに関してOpenBSDは,Virtual BoxやVMwareのユーザに馴染みの方法で仮想マシンをホストする機能をネイティブには持たず,QEMU経由で提供している。またOpenBSD 5.3以降には,論理ドメインの管理機能としてsun4v(UltraSPARCベース)システムが提供されている。(その他にも,OpenBSD以外のOS上で,クライアントOSとしてOpenBSDを実行することをサポートする手段が提供されている。)

コミュニティの全般的な反応は,特にOpenBSDユーザにおいては非常に肯定的だ。OpenBSDのサポートを改善する上で,既存のハイパーバイザを選択しなかった点について疑問はあるが,Larkin氏はレガシサポート(i386と古い周辺機器)を望んでおり,既存のプロジェクトにこれを追加することは難しかったのだと思われる。公式なリリース予定は発表されていないが,氏は,プロジェクトの最短の公開日が2015年10月であると述べている。実現すれば,これを同梱したOpenBSDの最も近い安定版が2016年5月1日にリリースされるはずだ。ただしその前に,次の“–CURRENT”ブランチが用意されることになるだろう。

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