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Microsoft が ASP.NET WebHooks プレビューをリリース

原文(投稿日:2015/11/11)へのリンク

Microsoft は WebHook の送受信可能なライブラリである ASP.NET WebHooks プレビューをリリースした。WebHooks は MVC5 と WebApi 2 をサポートしている。

Webhook は HTTP を利用したユーザ定義コールバックに対するパターンの一つだ。クライアント側は選択したイベントの処理を記載し、イベントが発生した際にHTTP 形式のリクエストのイベントを受け取る。WebHooks の重要な点は HTTP を利用していることであり、本機能実装において新たなインフラが不要な点だ。

ASP.NET WebHooks は送受信処理の構築部分を提供する。受信側では、WebHook 提供側が提供する受信と処理イベントが共通のモデルを提供する。送信側では、サブスクリプションと送信イベントの管理をサポートする。

InfoQ は Microsoft で ASP.NET チームに所属する F Nielsen 氏と Brady Gaster 氏に話を伺い、詳細な内容を確認した。

InfoQ: ASP.NET WebHooks における動機は何ですか?

ASP.NET WebHooks には二つの動機があります。

1)       WebHooks は、HTTP サービスに統合され、HTTP リクエスト形式での単純なイベント通知モデルが利用可能となるプロトコルパターンを提供します。WebHook の利用することでサービスの更新確認が可能になり、変更時に通知を受け取ることができます。これにより、様々なサービスと連携することになった場合、変更時の適切な対応が可能になり、大量の統合シナリオにも適用可能です。Dropbox に含まれるファイルも統合シナリオに含まれており、Trello も検討されており、支払いとしては PayPal も存在します。多くの WebHooks の利用機会がますます増えていくことでしょう。

2)      パターンはシンプルですが、従うべきルールがいくつか存在します。同様の基礎的なパターンに対しては、セキュリティモデル、データ形式、バリエーションが含まれています。提供される WebHook のほとんどが、従うべきルールを微妙に異なる形式で制御している罠があります。雪の結晶の様に、ほとんど同じだがいくつかの点で異なるものとなります。ASP.NET WebHooks の目的はこうしたつまらない点を制御することにあり、定型的なモデルを提供し、サービス間の統合での課題を適切にすることです。

InfoQ: 送信側による制限は何かありますか?受信側として、WebHooks は他の WebHooks サービスと自動的に互換するのでしょうか?

HN: Azure Alerts, BitBucket, Dropbox, GitHub, Kudu, Instagram, MailChimp, PayPal, Pusher, Salesforce, Slack, Stripe, Trello, WordPress サービスからの多様な WebHooks サポートを提供していますが、他のサービスのサポートを追加することは容易であり、対応サービスの一覧は急速に増えると思われます。実際、Kudu と BitBucket サポートはコミュニティからのプルリクエストから追加されており、もうすぐ追加されるプロバイダも存在します。

InfoQ: WebHooks 公式リリースのロードマップはありますか?

HN: 現時点では公式リリースに対する公式コメントはありませんが、コミュニティからのプルリクエストや提案による形式のフィードバックや貢献を歓迎しています。

BG: コミュニティから聞いた最も実現してほしい機能は WebHooks のメッセージ受信を“ローカルで“実現する機能です。リモートでバッグの案があがりましたが、“F5“ で WebHooks を自身のプロジェクトに送信することを好んでいます。Visual Studio に本機能を盛り込むため、プロトタイプのアイディアを検討中です。

ASP.NET の WebHooks はオープンソースプロジェクトであり、GitHub 上で利用可能だ。

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