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CoachRetreats: コーチングスキルを学ぶ

| 作者: Ben Linders フォローする 20 人のフォロワー , 翻訳者 徳武 聡 フォローする 0 人のフォロワー 投稿日 2016年3月29日. 推定読書時間: 8 分 |

原文(投稿日:2016/01/23)へのリンク

coachRetreatは"失敗しても安全な"学習プラットフォームであり、参加者は異なるコーチング手法を試すことができる。コーチング手法の使い方をトレーニングしたり、特定の課題を解決するものではない。coachRetreatの参会者は特定の状況下でのコミュニケーションを探索し、コーチングスキルを改善するための異なる視点を学習できるようにする。

InfoQは、Oana Juncu氏、Elad Sofer氏、Yves Hanoulle氏にインタビューして、coachRetreatとは何か、参加することで何が得られるのか、coachRetreatで使われている技術やアプローチ、coachRetreatの対象者、coachRetreatで学習できることの事例について話を聞いた。

InfoQ: coachRetreatとは何でしょうか。参加者は何を得られるのでしょうか。

Juncu: coachRetreatはcoderetreatのフォーマットに触発されています。私が初めてcoderetreatに参加したとき、コーディングのイベントであると同時に、物の見方やメンタルモデルについてのイベントであると感じました。その時、私はRachel Daviesがフォーマットを作った"coaching DoJo"にも参加していました。そこでひとつのシンプルなアイディアを思いついたのです。一定期間"coaching DoJo"を開催して、異なる視点、異なるコーチング手法で、1日同じひとつの状況を探索してみたらどうだろう、と。

そして、2012年以来、多くのセッションを開催してきました。2016年の1月28日に24回目がテルアビブで開催されています。私はかなり自信を持って、coachRetreatの参加者に次のことを約束できます。まず、参加者自身について驚くべき発見があり、ひとつの同じ状況に対して異なる態度/異なる手法が持つインパクトについても驚きがあるでしょう。ハンズオンを行うことで、強力な問いがどの程度の知識を明らかにするのか、そして、強力な問いを問うことの難しさについても発見があるでしょう。イベントが終了する時に、朝とは全く違うと言う参加者もいます。もし、自分自身について学び、人とのやりとりを改善する方法を学ぶことに意味があるなら、coachRetreatは有意義でしょう。

Sofer: coachRetreatは"失敗しても安全な"学習プラットフォームであり、参加者は異なるコーチングアプローチを実験することができます。参加者はこの非日常的な環境で学習能力を開拓し、コーチングスキルを改善できます。

次のcoachRetreatはAgile Practitionersカンファレンスで開催されます。このカンファレンスは、コミュニティによるコミュニティのための年次イベントであり、できるだけ多くの学習機会を作ろうとしています。

InfoQ: coachRetreatsで使われている手法について教えてください。

Hanoulle: coderetreatで学ぶとき、私たちは実験をするのに安全な場所を提供したいと思っています。私たちのケースではコーチングの実験ですね。私たちはcoachRetreatをグループチェックインで始めます。参加者に到着したときの感じを共有してもらいます。最初は少しぎこちない感じですが、これが正しい雰囲気なのです。その後、セッションを重ねます。ある状況で特定の技術を使ってコーチングをします。

Juncu: 以前のcoachRetreatのセッションでは、コーチではないので初日から不安がっていた開発者がいました。"正しい仕事"ができないと思っていたのでしょう。

そこで、原則その1です。これは仕事ではありません。楽しみましょう。

CoachRetreatはさまざまなコーチング手法が試される一連のセッションであり、1日で行われます。それゆえそれぞれの手法には深入りしません。coachRetreatはこれらの手法の使い方を学ぶ集中トレーニングではないのです。

原則2です。つまり、CoachRetreatは視点の変化についてのトレーニングであって、コーチング手法のトレーニングではないのです。

慣れ親しんでいない新しいことを試すためには安全な場所を作ることが重要です。coachRetreatsの安全さを保っているのは、想像上の(しかし、多くの人にとって現実感のある)を想定してセッションを行っているからだと思います。この方法については多くの議論をしてきました。個人的にはロールプレイにすることで個人の安全な場所を保全することができると思っています。結局のところ、私たちは自分の個性や経験を使ってロールプレイをしているのですから。

そこで、この原則3です。つまり、特定の状況を解決するのではなく、解決をするための方法について扱う、ということです。

コーチングとは正真正銘の対話です。相手の文化的表現に敬意を持つことが重要です。コーチングと会話はどのようなトピックを扱っているにしろ文化的です。この意味では、すべてのcoachRetreatはローカルな言葉の中にあります。ファシリテータは、物事が起こる場所を仕切ります。仕切ること自体は言葉にとらわれません。しかし、他方、ローカルのファシリテーターがいて、効果的なやりとりが行われることを保証し、かつcoachRetreatがさらにローカルに促進されることも重要です。

そこで4番目の原則です。ローカルな言葉を保ち、言葉を広げること。

InfoQ: coachRetreatでおすすめの手法を教えてください。

Juncu: 今使っているコーチング手法のリストはあります。解決志向、アプリシエイティブ・インクワイアリー、クリーンランゲージなどです。

最初のcoachRetreatでは私たちがcoachRetreatのために作った手法の一覧を使うとよいでしょう。リストはcoachretreat.orgにあります。

もちろん、他にも試すべきいろいろな手法があります。

Hanoulle: coachRetreatを生み出した擁護者として私がおすすめしたいのは、主催者はまずは参加者としてcoachRetreatに参加してみることです。 Oanaと私たちはイベントの前に準備と支援のため、スカイプで相談を受け付けます。可能であれば、以前の主催者を送り込んで支援をさせることもできます。この支援者はリードしたり役割を引き取ったりはしません。支援とサポートをします。

Sofer: coderetreatと同じで状況によりけりだと思います。初めてのcoachRetreatであれば、Oanaが話した方法がおすすめです。同じ人と同じ方法を何度もためすのはあまり価値がありません。そのような場合は新しい手法を試したほうがよいでしょう。

Hanoulle: いつも参加してくれる人にとっても面白いものにしたいですからね。

InfoQ: 対象はアジャイルコーチだけですか。

Hanoulle: まったく、そんことはありません。実際にはコーチでなくても構わないのです。コーチングの手法を試してもらうのが目的なのですから。何か学びたいことがあったとき、手法の役割やアイディアの目的に関心を払いません。例えば、セラピスト向けのトレーニングで学んだ手法もあります。子を持つ親としてはすべての手法が役に立ちます。複数回の結婚で身についた手法もあります。

Juncu: CoachRetreatはコーチングを体験したい人、コーチ、コーチを受けたい人、オブザーバー(これが一番難しいのですが)向けです。肩書きや役割は求められません。いくつかの理由があって、coachRetreatには最低一人、プロのコーチか、セラピスト、行動研究の専門家が参加しています。いずれもアジャイルやソフトウエアについては何も知らない人たちです。私はこの経験があったことは幸運だと感じています。セッションの価値が高まったからです。誰の参加も歓迎です。

Sofer: アジャイルコーチだけではありません。説明を読んで"面白そうな学習機会だな"と思った人を対象にしています。

InfoQ: coachRetreatで学んだ人の成果について例を教えてください。

Juncu: 私が一番印象に残っているフィードバックは"朝とは別人になっているみたいです"というものでした。また、"自分自身に対する意見を変えました…"という声も聞きました。

大抵の場合、参加者はひとつかふたつの手法を好み、チームや関係者に使ってみようとします。皆それぞれ違うので、好む手法もそれぞれ違います。フィードバックが価値ある理由です。

2015年に開催したcoachRetreatに参加したあるUXの専門家はUXのインサイトを改善するのにとても役に立ったと言っていました。

つまり、coachRetreatから得られることは、"私"や"私たち"と呼ばれるものの未知の部分なのです。

Hanoulle: 自分の直感を信じることを学んだ、という感想を参加者から聞きました。会話を止めて、「このやりとりはどこにも進まないので、やり直しましょう」と言えるようになった、と教えてくれる人もいました。

Sofer: キャリアを変えることにした女性もいます。彼女は技術職だったのですが、今はフルタイムのアジャイルコーチをしています。私自身も参加者として、新しいコーチング技術やファシリテーティングの技術を学びました。

InfoQ: coachRetreatの情報はどこで確認できますか。

Hanoulle:www.coachretreat.orgのウィキがよいでしょう。ここにはすべての情報があります。また、メーリングリストもあります。また、参加者、主催者が質問を投げています。OanaEladもtwitterをやっています。

Sofer: 参加者、主催者、ファリリテータ、どの立場で関わるにしろ、coachRetreatは素晴らしい学習の場になります。読者のみなさんもこのようなイベントを自分のコミュニティで開催してみることを薦めたいです。支援が必要なら、いつでも準備があります。

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