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Gartnerによる2018年までの主要IoTテクノロジ

原文(投稿日:2016/03/03)へのリンク

Gartnerは最近のレポートで、2018年までのIoTテクノロジのトップ10を明らかにした。レポートには「組織がIoTの可能性を完全に解き放つための10のテクノロジ」というサブタイトルが付けられ、IoTシステムに取り組んでいる組織にとって、大きなインパクトを及ぼすと思われる具体的なIoTテクノロジに焦点を当てている。

GartnerのアナリストでVPのNick Jones氏は、現在の未成熟なIoTテクノロジおよびサービスによってもたらされる問題に注意するよう呼びかけた。「未成熟なものに対して設計すること、そしてそれが生み出すリスクを管理することが、IoTを活用する組織にとって主要な課題になります」。Jones氏は、IoTのスキルを持つ人材の不足も「大きな課題になるでしょう」と語った。

このレポートで取り上げられたIoTテクノロジを以下に挙げる。

  • IoTセキュリティ: 物理的不正使用、デバイスのネットワークベース攻撃、通信の暗号化、「バッテリーを消費させるDoS(denial-of-sleep)攻撃」への取り組み。
  • IoTアナリティクス: 有用な情報を生成するための、収集したIoTデータの分析手段。
  • IoTデバイス(モノ)管理: デバイスのモニタリング、ソフトウェアアップデートの提供、問題診断、セキュリティ維持の必要性、ならびに物理的管理。
  • 低消費電力、近距離IoTネットワーク: 「範囲、バッテリー寿命、帯域、密度、エンドポイントのコスト、運用コスト」など、競合するネットワーク要件のバランスをとることに関連する問題。
  • 低消費電力、広域ネットワーク: モバイルネットワークの利用(現在は人間同士の通信のために設計されている)、IoT要件の解決(何百、何千もの低価格なデバイスからのデータ配信)はまだごく初期段階にある。
  • IoTプロセッサ: 強固なセキュリティ、暗号化、低消費電力、ファームウェアおよびOSのアップグレードなど、IoT要件を満たせるプロセッサおよびアーキテクチャ。
  • IoTオペレーティングシステム: 省メモリフットプリントと保証されたリアルタイム応答を提供する、新しいIoT向けOSのニーズ
  • イベントストリーム処理: 「リアルタイム分析やパターン識別などのタスクを実行するため、並列アーキテクチャを使って高レートのデータストリームを処理する」分散ストリームコンピューティング・プラットフォーム(DSCP)。
  • IoTプラットフォーム: インフラストラクチャ・コンポーネントおよびサービスをバンドルしたプラットフォーム。
  • IoT標準およびエコシステム: 「標準と関連するAPIが不可欠でしょう。IoTデバイスは相互接続・通信できる必要があり、多くのIoTビジネスモデルは複数のデバイス間ならびに組織間でデータ共有できることに依存しているためです」。

10のテクノロジに関するZDNetのコメントで、Liam Tung氏「どこを見ても、Googleがいる」ことに気づいた。

ビジネスが解決しようとしているテクノロジ・リスクはどれも、Googleに行き着きそうです。アナリティクスであれ、ネットワークであれ、OSも... Gartnerの分析にあるテクノロジのトップ10に、Googleは5回登場しています。

最近のWall Street Journalの記事で、Angus Loten氏は「不安定な経済と不確実なグローバル市場は企業のIT支出に大打撃を与えており、その結果、テクノロジ予算は削減され、人員整理が行われている... GartnerはIoTに関するグルーバル支出が2016年に22%まで上昇すると予測している... 増加の大部分は、IoTシステムを設計、導入、運用するために外部サービスに支出するビジネスによってもたらされるものだろう。

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