2016年4月7日アップデート: Vivaldiはマイナーアップデートを行い、小さなセキュリティ問題を修正した。
ウェブによるウェブのためのブラウザVivaldiが正式にリリースされた。
2015年にOpera Softwareの共同創業者であるJon von Tetzchner氏が始めたこのブラウザは、ウェブの技術を使って構築されているというユニークな特徴がある。
VivaldiのUIはReactとJavaScript、そしてNode.jsが使われている。そしてベースはChromiumだ。Von Tetzchner氏が言うには、ウェブの技術に特化することによってページの描画は速く正確になる。
InfoQは氏に直接話しを聞き、このブラウザの背後にある着想についてインタビューした。
今のブラウザはどれもとてもシンプルです。しかし、多くの人にとっては十分ではありません。皆、ブラウザでネットサーフィンするのに多くの時間を費やしています。もっと効率的にしたいと思っています。
古いバージョンのOpera同様、Vivaldi 1.0にはスピードダイアル機能がある。空のタブからお気に入りサイトやブックマークに素早くアクセスできるのだ。
また、タブストックという機能もある。他のタブの上にタブを"積みあげる"ことができる。タブストックタイリングを使えば、ユーザは複数のページを同時に見ることもできる。ノートの仕組みを使えば、ネットから素早く引用できる。
Chromeのアドインもサポートしている。Vivaldiはパーソナライズに重きを置いており、今回のメジャーバージョンリリースで新しいカスタマイズ機能が追加されている。
ウェブサイトによってブラウザの色が変わる機能、ブラウザのタブやアドレスバーの位置を帰る機能もある。この機能はFirefoxではアドインを使わないと実現できない。将来リリースではメールや同期の機能も提供される予定。
Von Tetzchner氏によれば、ベータ版に比べ、v1.0は細部にこだわっている。オブションやバグ修正、そして、"何よりも安定性、洗練さ、細部です"。
また、プライバシーについて他の主要なライバルたちと何が違うのか訪ねたところ、氏によれば、ユーザを"友人"と捉え、ユーザやその使い方を追跡せず、将来には"プライバシー関連の機能をもっと"提供する予定だという。
今回のリリースの後、同社のQAエンジニアであるRuarí Ødegaard氏がブログを更新して、Vivaldi 1.0のマイナーアップデートについてブログに書いている。この記事によれば、"悪意のあるウェブサイトがユーザを騙して、違うドメインのサイトを見ているように騙すことができる脆弱性"を見つけた、ということだ。
Ødegaard氏によれば、この問題は素早く解決された。WindowsとMacのユーザは自動アップデートの仕組みによって更新される。Linuxのユーザはdebとrpmのリポジトリで更新を受け取る必要がある。
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