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IntelがArduino 101リアルタイムOSをオープンソースに

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原文(投稿日:2016/04/29)へのリンク

Arduinoは,Intelがハッキングおよび研究を目的としたArduino 101リアルタイムオペレーティングシステム(RTOS)をリリースした,と発表した

ソースコードはIntelのWebサイトからダウンロード可能だ。101で使用されているCurieシステム・オン・チップモジュール用の,完全なBSP(Board Support Package)が提供されている。具体的にはCore OSと,アップデートとブートローダに使用されるファームウエアの両方が含まれている。

Arduino自身の説明によれば,Arduinoはハードウェアとソフトウェアの両面で,完全なオープンソースプロジェクトを目指している。しかし2015年10月に最初のArduinoとして導入されたInetlベースの101は,Intelのファーウェアとブートローダのため,完全なオープンソースではなかった。今回のIntelの決断によって,それがArduio 101で自由に改変できるようになると同時に,新たな機能がGitHub Arduinoリポジトリで公開される予定である。IntelがArduino 101 RTOSとファームウェアをオープンソースにするまで,Arduinoでは,ボードには直接インターフェースできず,PCとUSB経由でインターフェースするなどの限定的な手法のみ可能であると述べていた。

Arduino 101はArduino UNOの斬新的進化と言うべきもので,CurieモジュールによるBluetooth接続やジェスチャ認識,6軸モーションセンサなどの機能を備える。x86と32bit ARC(Argonaut RISCコア)という,いずれも32MHzで動作する2つのコアを持ち,UNOのARmega328マイクロコントローラ異常の高パフォーマンスと低消費電力を実現している。x86コアがViperOS RTOSで動作し,ARCがI/Oを処理する仕組みだ。ピン配置や周辺機器はUNOと同じである。

Inelの発表では,Arduino 101の米国外向けの商品版であるGenuino 101についても述べていた。

パッケージ公開後の最初の1時間で,ソースコードのダウンロードに先立ってライセンス制限への同意が求められるというユーザからの報告があったが,これはエラーであったようで,後にIntelによって修正されている。InfoQは本記事の執筆時点で,ユーザに対して,オープンソースソフトウェア全体に対してIntelの一般的免責事項が適用されるという提示が行われることを確認したが,実際のダウンロードファイルにはBSDライクなライセンスも含まれている。

 
 

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