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アジャイルは”再び"死んだ

| 作者: Shane Hastie フォローする 27 人のフォロワー , 翻訳者 吉田 英人 フォローする 0 人のフォロワー 投稿日 2016年6月16日. 推定読書時間: 5 分 |

原文(投稿日:2016/05/23)へのリンク

Mathew (Ford) Kern氏とMilko氏は先日,どちらも“アジャイルは死んだ(Agile is Dead)”と題した記事を書いた。この話題を,Kern氏は,アジャイルコンサルティングの飽和とハイプサイクルの速さに関連するものとし,Miko氏は,アジャイル活動の具現化したアプローチの速さを越えるために,アジャイルからDevOpsへと進化する必要性を説いている。

Kern氏の最初の記事のタイトルは,“Agile is Dead”そのものだ。意識的に物議を醸すような(そして皮肉な)スタンスを選んだ氏は,次のように言う。

アジャイルソフトウェア開発は死にました。実践している人はドアストップです。管理手法として用いている人はボートの錨です。波は過ぎ去りました,もう終わりです。騙されて資格を取った人は,残念ですがお金の無駄でした。

氏はさらに,マーケティングとマネジメントに関する流行とセンスのハイプサイクルという観点から,その“死”について説明する。

(“アジャイル”というブランド名の)意義は失われ,技術的なメリットは減衰しています。卓越した技術を追求する人たちは,すでにアジャイルを見限っています。“狂信的な”活動を除けば,もはや過去の歴史に過ぎません。

これは当然の結末であり,そうなるべき理由はたくさんある,と氏は言う。

  • アジャイルにはスイートスポットがあり,適用不能な領域があったにも関わらず,皆それを無視しようとした。
  • 誇大広告であり,実は副次的な存在であることは,最初から分かっていた。
  • 宗教じみた神話,奇妙な用語,特殊で神聖なツール,その他の奇妙なカルト的活動。(例えば,アジャイル実践者の大部分は横柄で,自分たちの意見に同意するように脅します。同意しない者を責めたり,信用を失わせようとするのです。私自身も昨日4/28,若い信者に脅されたばかりです。)
  • より重要な企業管理にアジャイルをフィットさせようと,無理やり押し付けている人たちばかり目に付きます。アジャイルがエコシステムの最重要部分であるという,開発者目線の誤った最適化思考に,私たちは明らかに陥っていたのです。大部分の企業にとって,アジャイルは部分的なサポート機能に過ぎず,ビジネスのコアにはなり得ません。より重要なビジネス機能の一部に留め置くべきなのです

氏はさらに,イテレーションや一部の社会的なプラクティス,多くの技術的プラクティスなど,不要と思われる項目を指摘する。

結論として氏は,市場においてアジャイルに代わるものはDevOpsの波だと考えている。

すなわち,次に来るのはDevOpsの波です。それが“後継者”なのです。中規模ないし大規模なソフトウェア開発サービスを導入しようとすれば,今年はオフィスの誰かがDevOpsを主張するでしょう。(単純なアジャイルより優れている,と彼らは言うでしょう。従わざるを得ません。) ですが,チャンスはまだあります。

アジャイルには,実践経験と改善の結果として得られた,さまざまな派生タイプも存在します。誰かがそのいずれかのマーケティング活動を行なう可能性もあります。

Miko氏は,市場におけるアジャイルの後継は継続的デリバリだ,と指摘する。

“継続的デリバリ(CD)”のパラダイムは,アジャイルの論理的な後継者だと思います。継続的デリバリは方法論を規定しない – そして多くのマニフェストを必要としない,包括的な用語を提供してくれます。必要なのはその名のとおり,可能な限り継続的にリリース可能なソフトウェアを提供すること,それだけです。そのためチームは,自分たちの目標を達成するために必要なアジャイルの原理や方法論を,どれでも自由に選べるようになります。このことは,開発の現実にまったく合わない,お仕着せのソリューションを開発チームに押し付けては高給を得るグルたちによる宗教活動の様相を呈している,アジャイルへの不満に対処するものです。

私たちはすでにDevOpsの時代にある,と氏は主張する。

Kernの第2の記事では,自身の論拠をさらに掘り下げて,雇用機会や給与の面から見たDevOpsとアジャイルに関する統計情報の提供と市場探索を行なっている。

氏の結論は,

雇用と給与のデータから,ITサービス分野におけるアジャイルは,すでに飽和に近い水準にあることが分かります。一方でDevOpsの市場への浸透は,2016年には急速に増加すると予想されますから,DevOps関連のサービスが優勢になることによって,アジャイルサービスが衰退する可能性があります。次の波が予想通りDevOpsになるのならば,市場に今必要なのはイデオロギではなく,唯一かつ支配的な方法論であり,ツールエクスペリエンスなのです。

アプローチとしてのアジャイルの終焉とそれに代わるものの登場は,過去数年間にわたってInfoQのインタビューや記事のテーマになっている。2014年,アジャイルを越えるアジリティの採用を読者に提唱したDave Thomas氏は,2015年に“Agile is Dead”と題した講演を行なっている。2012年にはAlex Bell氏が,組織の致命的リスクとして“Agile Fever”を取り上げている。

 
 

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