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成長産業としてのDevOpsコンサルティング

| 作者: Elton Stoneman フォローする 2 人のフォロワー , 翻訳者 吉田 英人 フォローする 0 人のフォロワー 投稿日 2016年9月8日. 推定読書時間: 5 分 |

原文(投稿日:2016/07/22)へのリンク

先週,欧州のコンサルタント会社Container Solutionsが,DevOpsへの転向と指導のみに焦点を当てた新会社を立ち上げた

この会社はDockerMesosTerraformなど,プログラム可能なインフラストラクチャに特化する。Devopsenseという名の新会社は彼らにとって,拡大を続けるDevOps市場への第一歩であると同時に,DevOpsモデルの採用とその実現に向けたガイダンスの需要という,確立した企業ニーズに応えるためのものだ。

Container Solutions CEOのJamie Dobson氏に話を聞いた。新ベンチャー設立の意図について,氏は次のように説明してくれた。

Container Solutionsは,最先端技術に多くの時間を投資しています。これは私たちの顧客が,非常に難しい問題の解決を私たちに期待しているために他なりません。その範囲はテラバイト単位のデータの分散処理から,複数のドローンを管理するアプリケーションの構築にまで及んでいます ... Devopsenseは,DevOps移行のみに重点を置く企業です。そこには技術だけでなく,文化的な側面への対応も含まれています。Container Solutionsのエンジニアがベンダ用のツールやモジュールの開発に注力しているのに対して,Devopsenseのエンジニアは,その時間の大部分を顧客とともに過ごすことになります。

顧客との共同作業の重視は,DevOpsに関わる他のコンサルタントにも共通するものだ。価値提案の重要な部分は,顧客の組織におけるDevOpsのあり方やDevOps移行を成功させる方法について,顧客が理解することの支援にある。DevOpsコンサルタント会社のDevOpsGuysでCTOを務めるStephen Thair氏は,InfoQに対して,これは一般的な顧客契約に含まれるものだと述べている。

顧客から最もよく聞かれる2つの質問があります。1. 何から始めればよいのか? – これに対しては,顧客の目標と,目標達成を阻害する可能性のある主な制約やボトルネックといったものを特定する作業を,彼らと一緒に行います。これによって,労力に対する最大のリターンと,成功を収める最大のチャンスが期待できるものから,取り組みを始めることができるのです。2. “望ましい状態”はどのようなものか? – パイロットプロジェクトや価値実証(PoV)を通じて,業界のベストプラクティスを顧客に提示します。最初の成果がどのようなものになるのか,具体的な例を見ることで,より広範なDevOps移行に向けて,社内の賛同を得ることが極めて容易になります。

この賛同を得る部分は非常に重要だ。DevOpsを目指す企業の中には,移行プロセスだけでなく,新たなスキルの導入やそれを用いたプロセス自動化において必要となる,事前の初期コストについて理解していないものもある。今年VCから3,000万ドルの資金を調達した,DevOpsコンサルタント会社ContinoのプリンシパルコンサルタントであるMatt Saunders氏は,InfoQに次のように語っている。

当社にアプローチするお客様は一般的に,DevOpsの完全な実施が長期に渡るプロジェクトであることを理解しています。その一方で,オープンソースツールをいくつか展開してくれれば,自分たちの会社を簡単にDevOpsに“アンロック”するためのクイックフィックスができる,と考えているものも少なくありません。そのようなお客様には,もっと広い視野で分析を行なうように奨めています ... その時点で,より継続的な投資が必要であることが明確になるのです。

DevOpsを最大限に活用するためには,文化的な変化に投資するだけでは不十分だ。高品質なソフトウェアを高いケイデンスで提供可能な文化への転向は,製品が迅速なデプロイメントによるメリットを活用できる技術的構造を備えることで始めて可能になる。技術的変革と文化的変革の組み合わせこそが改善の最大の可能性を提供する - これはContainer SolutionsのJamie Dobson氏の観点だ。

コミュニケーションの取れたチームほど,マイクロサービス成功のチャンスが高いのは当然のことです。クラウド戦略に長けたチームは,コストを節約できます。そして,DevOpsとマイクロサービス,そしてパブリッククラウドという組み合わせこそが,究極の到達状態です。それを実行するためのスマートなステップが,実はあるのです。

DevOpsコンサルタント会社の興隆において興味深いのは,こうしたステップを実践したいと望む – すなわち,変革に対する投資を惜しまないエスタブリッシュな組織の存在だ。DevOpsはもはやスタートアップのためのものではなく,すべてのタイプの企業が参加するものになったのだ。DevOpsGuysのThair氏は,最も大きな課題を抱えた企業こそが,DevOps移行によって最も大きなメリットを得ると考えている。

市場のディジタルディスラプション(digital disruption)に直面する中で,生き残りをかけた自身のディジタル転換の真っ最中な企業にとって,DevOpsこそがディジタル転換の“エンジンルーム”なのです。製品サイクルを短縮し,俊敏でリーンなスタートアップに市場が食い荒らされるより前に,ユーザに製品を提供することを可能にします。

すべてのコンサルタント会社に共通するのは,DevOpsがビジネス変革を可能にし,目標達成を支援するモデルであるという信念だ。ContinoのSaunders氏は,DevOpsはもはや短期的なトレンドではない,と考えている。

用語としてのDevOpsは,多くの定義 – その中には矛盾するものも少なくありません – を課すものです。そのためDevOpsには,すでに相当な疲労感が存在しています。しかしながら,技術スタッフだけでなく,製品に関わる人たちへと対象を拡げることによって,DevOpsはソフトウェアデリバリに革命をもたらす可能性があります。それには困難も伴います。従って,やがて消えてなくなるような最新トレンドとして見過ごされないためにも,外部スキルの導入とエバンジェリズムが必要なのです。

Puppetによる最新の“State of DevOps Report”には,ハイパフォーマンスなDevOps採用によって獲得されるビジネス価値の高さが示されている。このようなデータがDevOpsの需要を喚起することで,コンサルティング活動をより活発にし,エスタブリッシュなコンサルタント会社によるDevOpsプラクティスの構築や新たなスタートアップの登場を促しているのだ。

 
 

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