明らかになってきたVisual Studio “15”の機能のひとつに、プログラムのインストール関連がある。何年もかけて機能が追加されていった結果、ディスクスペースの消費は増大し、インストールに要する時間は長くなった。VS15で、Microsoftは開発者が必要な機能だけを選ぶことで、インストール時間を短縮しようとしている。
VS15のPreviews 1・には、従来のインストーラーとともにMicrosoftが改良したインストールプログラムも含まれていた。Microsoftは自信を深め、Preview 4では、新しいモジュラーインストーラーのみが提供される。
Preview 4に登場した新機能に、ソリューション読み込みを高速化しようとする「Lightweight Solution load」オプションがある。これはまだ実験的な機能で、アクティブに開発中のため、デフォルトのソリューション読み込みよりも高速かどうかを示す指標はまだない。「Lightweight Solution load」はTools | Options | Generalで設定できる。
VS15コアエディタ機能を開発者にとって包括的なものにしようと、VS15のエディタはインストールされたモジュールとは関係なく、以下の言語をサポートする。つまり、C++ワークロードでインストールした開発者も、PHPやPythonのエディタサポートの恩恵を受けるということだ。
シンタックスカラーリングとオートコンプリートのみをサポート
Bat, Clojure, CoffeeScript, CSS, Docker, F#, Groovy, INI, Jade, JavaDoc, JSON, LESS, LUA, Make, Markdown ++, Objective-C, Perl, PowerShell, Python, Rust, Shaderlab, SQL, VB.NET, YAML
コードスニペットをサポート(シンタックスカラーリングとオートコンプリートに加えて)
CMake, C++, C#, Go, Groovy, HTML, Java, Javadoc, Javascript, Lua, Perl, PHP, R, Ruby, Shellscript, Swift, XML
Navigate Toをサポート(シンタックスカラーリングとオートコンプリートに加えて)
C++, C#, Go, Java, JavaScript, PHP, TypeScript, VB
C++開発者は、VS15インストーラーにC++に特有な4つのワークロードが含まれていることに気づくだろう。
- Windows Desktop Development with C++
- Linux Development with C++
- Game Development with C++
- Mobile Development with C++
- (Optionally) Universal Windows App
注意しよう。これはプレリリース版なので、クリティカルなシステムにインストールすべきではない。ただし、VS2015と共存してインストールすることは可能だ。Windows 7 SP1を動かしているシステムにインストールするには、パッチKB2952664のインストールが必要になることに注意しよう。これにはtelemetryサービスが含まれている。VS15のインストーラーはここから入手できる。変更点を含んだリリースノートはここにある。
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