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Agile 2016: Lee Cunningham氏が大規模アジャイルとVersionOneについて語る

原文(投稿日:2016/09/12)へのリンク

先日のAgile 2016カンファレンスで,VersionOneのエンタープライズアジャイル戦略シニアディレクタであるLee Cunningham氏がInfoQの質問に答えて,アジャイルのスケーリング,ITを越えたアジャイルの拡張,価値の認識,VersionOneプラットフォームの方向性などについて話してくれた。

InfoQ: 今日は私たちのためにお時間を頂いて,ありがとうございます。VersionOneでのあなたの役割について説明して頂けますか?

Lee Cunningham: エンタープライズアジャイル戦略担当シニアディレクタという肩書きで,大手顧客やパートナ,当社のプロダクトチームとのコラボレーションを多く必要とする役割です。企業規模のアジリティに関して,顧客の課題解決を支援することが主な目標となっています。

InfoQ: アジャイルのスケールアップでは今,どのようなことが起きているのでしょう?

Cunningham: まず最初にお話したいのは,アジャイルをよく知らない人の多さにいつも驚かされている,ということです。実際に,私たちが昨年から行なっているアジャイルの現状調査でも,アジャイルを5年以上実践している回答者はわずか25%に過ぎませんでした。

その一方で,当社と共同で作業している企業のほとんどは,アジャイルのスケールアップに関する課題を認識しており,“では,当社全体にアジャイルをスケールアップする上で,最善のアプローチは何なのだろう?”と考えています。要するに彼らは,何をする必要があるのか,場合によっては何をするべきかも知っているのですが,それがあまりに膨大で,手を付けられずにいるのです。危機的状況に陥る前に,自分たちの移行戦略に対して,最初からトレーニングやコーチングを前向きに受け入れるべきだと思います。

もうひとつ気付いたのは,彼らがアジャイルスケーリングにおいて,広さと深さを同時に求めていることです。そのためには,組織全体に対する人々の考え方を変える必要があります。ですかtら,アジャイルのテクニックやツールはたくさんありますが,アジャイルの思想的な基盤の重要性には変わりありません。

InfoQ: VersionOneプラットフォームはどうなっていますか?

Cunningham: SAFe自体の発展に伴って,サポートを継続しています。最新リリースではバリューストリームボードを導入しました。これによってプログラムボードとバリューストリームボードという,SAFeの重要な計画ツールとトラッキングツールが揃ったことになります。Scaled Agileのチームとのコラボレーションにも多くの時間を費やしています。SAFeを実践している当社の顧客から得られたものを彼らにフィードバックし,情報を共有するという,理想的な共同関係が作られています。

広い意味で言えば,当社の提供しているものはバリューストリーム全体を管理する機能です。つまり“ストーリの完了”だけではなく,何らかの戦略的計画が実施された時点から,実際の機能を顧客に提供するまで,全期間のバリューストリームに対して,極めて正確な可視性を提供しています。いわゆる“着想から納入まで(Concept to Cash)”です。

VersionOneのもうひとつの目標は,ソフトウェアを提供したユーザから,より有意義なフィードバックを受け取ることです。これは多くの人たちが指摘していることですが,そのとおりだと思います。当社はすでに,これを実現する方法に取り組んでいます。

InfoQ: 現在のマーケットには,どのようなトレンドがあるのでしょう?

Cunningham: 現在は“ビジネスバリュー”が話題の中心ですが,当社にはその技術がありますし,思想も理解しています。組織の変革という面でおいては,当社は十分な実績を持っており,経営層からも信頼されています。今,人々が注目しているのは,ビジネスバリューの提供なのです。

問題なのは,ビジネスバリューを測定する方法を聞いた時の反応がさまざまであることです。大部分において,ビジネスバリューはいまだ主観的で相対的な存在なのです。今後数年間で,この答がどのように展開していくのか,興味深い部分ではあります。

InfoQ: そのとおりですね。今日はお時間を頂いてありがとうございました。

Cunningham: ありがとう。

 
 
 

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