Open Connectivity FoundationとAllSeen Allianceは,OCFの名称と定款の下で合併するという決定を発表した。合併の目的は,ひとつのIoT標準にすべての力を結集し,あらゆるIoTデバイスの相互運用を可能にすることだ。
公式発表には,新たなOCFがIoTivityプロジェクトとAllJoynフレームワークの開発をともに継続する,と述べられている。2つには大きな重なりがあるため,我々はOCFに,両フレームワークの今後に対する考え方を詳しく聞くことにした。回答では2つのプロジェクトが,最終的にはIoTivityひとつに統合されることが示唆されている。
AllJoynの認定と仕様,マーケティング活動など,AllSeen Allianceの関連資産はOCFに移行され,新たに拡大されるOCF理事会によって管理される予定です。AllJoynオープンソースソフトウェアプロジェクトはIoTivityと同じく,Linux FoundationにおいてOCFが後援します。今回の合併によって両ソフトウェアプロジェクトはOCF仕様の将来バージョンのサポートにおいて協力し,2つのテクノロジの最善部分をIoTivityロードマップに統合するとともに,現行実装のサポートと相互運用性の強化を提供します。
両組織にはいずれも,この領域に関心を持つ主要なハードウェアおよびソフトウェアベンダを含む,約200社のメンバが参加している。注目すべきメンバとしては,Cisco, Electrolux, GE, IBM, Intel, Lenovo, LG, Microsoft, Qualcomm, Samsung, SONYなどがある。これら企業の一部は,それぞれの開発の最新状況を常に把握するために,両組織のメンバに名を連ねている。
IoTの世界に関心を持つすべての人々による幅広いサポートを得る上で,標準化を渇望するこの新たな業界にとって,今回の合併は素晴らしいニュースだ。
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