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チームパフォーマンス向上方法への取り組みを評価された研究者

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原文(投稿日:2016/09/27)へのリンク

心理学の教授であるEduardo Salas氏はチームワークが教えることができるスキルだということを証明しようとしている。氏は今年の8月、生涯に渡る心理学への貢献を理由に、産業組織心理学者として初めてアメリカ心理学会(APA)賞を受賞した。この賞はAPAでもっとも名誉ある賞だ。

APAの会長であるSusan McDaniel氏はSalas氏の効果的なチームの働きについての貢献を評価し、次のように評している。“協力とチームが実業界、医療、航空、科学、芸術の基礎になる時代に現れた成果です”

Salas氏は労働環境のチームのトレーニング方法について30年間研究してきた。この研究はトレーニングプログラムに変換され、チームに期待される具体的な仕事とその仕事をサポートするのに必要なコミュニケーションスキルに注力することで、クロスファンクショナルチームの組成に使われてきた。

氏の仕事の多くは医療チームに注力してきたが、チームトレーニングに関するその研究とフレームワークはチームが協力して働くどのような環境でも活用できる。氏は書籍 Team Training Essentials: A Research-Based Guide (2015)で書いている通り、“現在の実業界では、チームは組織の命綱になっている”。NASAは氏の研究のいくつかに資金提供し、2030年頃の火星のミッションの準備に役立てている。

HR BartenderのインタビューでのSalas氏へのインタビューによれば、チームトレーニングはチームビルディングのような活動に比べて、チームのパフォーマンスを20%向上させる。氏は、次のように指摘している。“チームワークの科学は存在し、この科学は使いやすく、効果的で導入可能なガイドラインと原則を生み出します。私のアドバイスはこの科学を使ってチームワーク開発のガイドに役立てるということです。”

さらに、氏は医療業界で個別のチーム向けにそのチームの機能と目的を基礎にカスタマイズしたトレーニングを開発してきた。TeamSTEPPSは文脈に依存した活動を利用する。特定の状況を説明するためのコミュニケーション用語を確立しメンタルモデルを作ることも含まれる。

TeamSTEPPSのトレーニングはいくつかのコンポートを含んでいる。それぞれがチームが共通の目的のために働く能力を改善する。

チームの構造はそれぞれの責務に対する包括的な共通理解を持っていることを確かにする。このトレーニングを実施するには、ファシリテーターは第一のチーム(医療チームだったら、患者に注力するチーム)を特定し、どのチームがサポートを提供するかを定義する。

インストラクターはコミュニケーションスキルを反復して教える。これは、チームがストレスがかかった状況で自動的にこのスキルを発揮できるようにするためだ。チームのメンバはある状況で必要なすべての情報を提供する専門家になる。背景情報や推奨事項、理解の確認を含むすべての情報だ。チームのメンバがすべてのコミュニケーションが完璧で、明確で、完結で、タイムリーであると確信できれば、高い水準の能力を発揮するのに不可欠なコミュニケーションラインを維持できる。

Salas氏は明確なリーダーシップの必要性についても説明している。リーダーシップのスキルには明確に目的を特定することが含まれる。また、リーダー氏は目的によって変化する。パフォーマンスについて定期的にフィードバックし、衝突の解決を促し、効果的なチームワークをモデリングする。

またトレーニングでは状況に対応するモニタリングと成熟した支援スキルを構築する。医療の現場では、状況に対応するモニタリングとはチームのメンバによる患者や状況、チームの幸福感、必要な次の一歩を見積もるということだ。成熟した支援は他者を支援する方法を特定し、ストレスフルな状況で建設的なフィードバックを提供し、受け付ける。

経験に基づいたチームトレーニングは医療や航空などのチームを基礎とする領域で価値が証明されつつある。アジャイルの実践者はチームのコミュニケーションや明白な目的、成熟した支援がどのくらい大切かを知っている。それゆえ、Salas氏の受賞した研究はソフトウエア開発の世界のチームのパフォーマンスを改善するリソースを探す場所として自然だろう。

 
 

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