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オラクルはAPI統合クラウドを強化するためにApiaryを買収する

原文(投稿日:2017/01/31)へのリンク

オラクルは1月19日にApiaryの買収計画を発表した。ApiaryはAPI設計と協調にフォーカスを当てたAPI管理企業である。ApiaryはAPI管理プラットフォームのAPI flowでよく知られている。

オラクルはApiaryをどのように使うかは示していない。けれどもFAQではサービスを終了する見込みはないことを明らかにしている。"オラクルはApiaryの製品において顧客の投資を守り向上させることに尽力する。この移行が完了したあと、オラクルはApiaryとオラクルのAPI統合クラウドに投資し続けることを計画している。これがより大きな機能と性能をより早いペースで得ることを我々は期待している。加えて、Apiaryの顧客はオラクルの他製品とのよりよい統合と連携から利益を得るだろう。"

2016年、オラクルは多くのクラウドベースのサービスを買収した。NetSuiteOPowerLogfireといったものだ。オラクルがクラウドサービスのポートフォリオにより多くの製品を追加した結果、APIの蔓延とその管理は避けられない結果となった。オラクルは次のように述べた。この買収を通じて、API設計と管理でのApiaryの強みはAPIセキュリティや収益化、分析におけるその強みを補完するだろう、と。

オラクルの買収はAPI管理領域における買収のもう1つの例だ。2016年には買収された3つの大きな企業があった。6月にRedhatは3scaleを買収し、9月にGoogleはApigeeを買収し、11月にRogue WaveはAkanaを買収した。

API管理領域でのこの買収騒ぎを駆り立てる要素は多くある。重要な理由の1つはAPIはエンタープライズのデジタル移行の成功への鍵であるということだ。“APIは既存の資産を顧客やパートナー、従業員の資産に結びつけるビジネスへの新しい方法を提供します。”とRoss Mason氏は言う。彼はMuleSoftの創業者である。もう1つの理由はマイクロサービスが開発者の間で好ましいアプリケーションアーキテクチャとして知名度を得てきていることだ。 APIはサービスがAPIを通じて互いにやり取りするこのアーキテクチャの基礎である。“マイクロサービスデザインパターンはAPIゲートウェイを必要とします。”とChris Richardson氏は言う。彼はCloudFoundryの元々の創業者の1人でmicroservices.ioのウェブサイトの著者である。もう1つの大きな引き金はモノのインターネットである。APIはモノのインターネットを互いにくっつける。これは効果的に管理される必要があるAPIの急増に寄与するだろう。

オラクルとApiaryの取引の財務的な観点は明らかにされていない。2011年ではApiaryは800万ドル超しか資金を調達していない。直近の2015年8月には680万ドルの資金を獲得している。オラクルは移行、Apiaryを私有企業にすることはまだ完了していないが、順調に進んでいると言及した。

 

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