GoogleがAndroid開発の公式IDEであるAndroid Studioのバージョン2.3をリリースした。今回のリリースには、開発フェーズ全体にわたる数多くの新機能が追加されている。
UIデザイン
バージョン2.2で導入されたConstraintLayout
がAndroid 2.3で安定した。また、一方向に整列したビューの配置、コンテナリサイズ時のウィジェットのアスペクト比保持をサポートする。
加えて、PNGファイルは圧縮フォーマットWebPに変換できるようになり、PNGファイルと比べて最大25%縮小できる。
ビルド
Android Studio 2.2で導入されたビルドキャッシュの仕組みがデフォルトになった。これはビルド時間の削減に効果を発揮する。
大幅な再実装とあいまいなUIの削減により、Instant Runの信頼性が改善した。これは、アプリ全体をリスタートする必要なしに、エミュレーターでコードの変更を反映する機能だ。具体的には、Run
ボタンは常にアプリのリスタートをトリガーし、新しいApply changes
アクションはInstant Run機能を適切にトリガーする。
開発
レガシーなlint警告を扱いやすくするため、Android Studio 2.3では、新しい警告のみ表示するようにlint baselineを定義できるようになった。
App Link Assistantにより、アプリのディープリンクを管理しやすくなった。アプリのURLのための新しいインテント定義、Digital Asset Linksファイルを使ったWebサイト連携定義、そのApp Links関連機能のテストが可能になる。
Android Studio 2.3に追加された他の機能は次の通り。
- Layout Editorパレットが改善された。ウィジェットのソートとサーチ、プレビュー表示が可能になる。
- ウィジェット属性にスターを付けられるようになった。スターを付けたものはFavoritesセクションに表示される。
- コピー&ペースト機能が最新のAndroidエミュレーターに再導入された。
emulator
ツールが独自のディレクトリに移された。android avd
に代わって、Android仮想デバイスを作成・管理するための新しいツール、avdmanager
が導入された。
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