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従業員エクスペリエンス - 人々が仕事をしたいと願うようにするには

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原文(投稿日:2017/02/12)へのリンク

基調講演でベストセラー作者,そして新たな仕事のあり方を探求する世界最先端組織であり,グローバルイノベーションの協議会であるThe Future of Work Communityの創立者に名を連ねるJacob Morgan氏がCiscoと共同で,人々が出社したくなるような優れた従業員エクスペリエンス(employee experience)を実現する上で,組織の取るべき振る舞いに関するウェビナを行なった。

Morgan氏は現在の仕事の世界について,これまでの“仕事をしなければならない”という“ユーティリティ”の観点から,“仕事をしたいと思う”ような“エクスペリエンス”の観点への転換期にあるのだという。階層間における透明性の拡大が組織に新たな課題を生み出している現在,仕事の未来を形成する新たなトレンド - ソーシャルメディアやWeb,テクノロジ,ディジタル世代の労働者(millennial workforce),グローバル化などによって形成されるトレンドに対する考慮は不可欠である。講演とは無関係に実施された250以上の企業を対象とした調査においても,仕事の未来に対して最も影響するトレンドとして常にあげられているのがテクノロジだ。

Morgan氏はまず,従業員エクスペリエンスを次のように定義する。

従業員の期待や欲求や要求と,それらを実現する(あるいはそれらの実現を否定する!)企業側の行動計画との交点。

その定義に従って氏は,従業員エクスペリエンスに寄与する3つの環境をあげる。

  • 文化的環境(組織構造,リーダシップアプローチ,ワークスタイル,成果と報酬,パフォーマンス,人々,目的)
  • 技術的環境(デバイス,アプリケーション,ソフトウェア,ユーザエクスペリエンスとデザイン,ディジタル化)
  • 物理空間的環境(人口動勢,職場のメリット,職場のレイアウト,職場の創造性)

氏は従業員エクスペリエンスのあり方について,別の定義を提案する。

文化やテクノロジ,物理空間に注目することにより,人々が心から仕事をしたいと望むような組織をデザインすること。

素晴らしく感動的でさえある従業員エクスペリエンスの創造には,従業員による参加とフィードバックの提供,企業側によるフィードバック分析と設計とローンチ(ここからループの先頭に再び戻る)という,PDCAサイクルのような活動が不可欠だ。それは次のようなものでなくてはならない。

工場(指揮統制,フィードバックなし,直線状ないしプロセス駆動)ではなく,研究室(実験,フィードバックの獲得,失敗の容認)のようなものとして企業を考えること。

Morgan氏は次のような質問でウェビナを締め括った。

あなたが創造したいのはどのようなエクスペリエンスですか?

ウェビナはこちらで見ることができる。

従業員エクスペリエンスを重視する企業が,そうでない企業をパフォーマンス面ではるかに上回る理由を説いた新刊“The Employee Experience Advantage”が3月に発行される。InfoQでは同書のレビューと,このトピックに関する著者へのインタビューを行なう予定だ。

 
 

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