先週の Visual Studio 2017 のリリースと同時に、Microsoftは .NET Core Tools 1.0をリリースした。このツール群は全ての.NET Core開発者にとって、VS2017、Visual Studio for Mac、Visual Studio Code、あるいはMicrosoft製でないIDEのいずれを選択して使っていたとしても有用なものだ。
.NET Coreを使用しようとしている非C#開発者のために述べておくことがある。F#とVisual BasicはまだRTMレベルでサポートされていない。MicrosoftのRich Lander氏によると、F#の.NET Coreへのフルサポートは2017年の前半に完了されていると見込まれている。VBはそれに続く。
今回のリリースは、.NET Coreプロジェクトでcsproject
式のプロジェクトファイルを使用するように公式として切り替わったことを意味する。以前はproject.json
フォーマットが使用されていたが、既存のプロジェクトはVS2017に新しいフォーマットで移行できる。これは一方向の移行だが、バックアップは元のファイルから作成される。.NET Coreプロジェクトの新しいフォーマットのものと移行されたcsproject
ファイルはいずれもVS2017で編集できる。Microsoftは、.csproj
を含むXMLベースのプロジェクトファイルへのインテリセンスを提供するVS2017のエクステンションを公開している。
.NET Coreのもう一つの進歩は、.NET標準クラスライブラリプロジェクトが公式で導入され、.NETポータブルクラスライブラリが置き換えられたことだ。.NET標準に依存するプロジェクトとNuGetパッケージは、.NETフレームワーク、Xamarin、ユニバーサルWindowsアプリから参照できる。.NET Coreや.NETフレームワークの標準機能を使用するクラスライブラリを記述したいような状況では、特定のクラスライブラリテンプレートが利用可能だ。
注意すべきことだが、VS2015を使用する.NET Core開発者は、1.0のリリースで提供された新しいツールを利用するためにはVS2017にアップグレードしなければならないだろう。Visual Studioをアップグレードする代替策としては、コマンドラインとVisual Studio Codeで新しいツールがサポートされている。
.NET Core Toolsは複数チャネルで利用可能だ。VS2017を通して、またはMicrosoftの.NET Coreプロジェクトページから個別にダウンロードして、インストールできる。ツールとSDKはWindows、MacOS、そしてLinuxベースシステムで利用できる。ダウンロードページでは1.0.0と1.0.1の両方が入手可能だ。1.0.0はVS2017に搭載されているものと同等で、1.0.1はFedora 24とOpenSUSE 42.1へのサポートを含むマイナーアップデートとなっている。
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