Visual Studio 2017は、開発者に公式にリリースされており、2016年3月に公開され、ファーストプレビューで始まった開発プロセスがいよいよ完成形となっている。1年後、VS2017は新たなワークフローベースのインストーラと、モバイルおよびクラウドアプリケーション開発のサポートが提供される。DevOpsのサポート範囲が広がり、AzureとDockerコンテナへのデプロイがIDE内から容易に行えるようになった。
InfoQは、最初の発表以来、VS2017の開発サイクルを通して紹介してきたが、VS2017が開発者に提供する機能をいくつか取り上げる価値があるであろう。歴史的に、Visual Studioは独自のソリューションファイルとプロジェクトファイルのセットで動作するように設計されている。そのため、Visual Studio内で全ての実体を管理するソフトウェアプロジェクトを簡素化できる一方、外部で開発されたプロジェクトを動作させるのは困難である。VS2017では、開発者は従来のVSプロジェクトのようにディスク上の任意のフォルダを開くことができ、しかも、それらのメタデータファイルを必要としない。
この機能を補足するのが、CMakeビルドシステムを使用するC++プロジェクトのサポートである。VS2017がクロスプラットフォームをサポートするプロジェクトに対してより広範なサポートを提供する場合、これらの非VSビルドシステムを使用できるようにすることは、クロスプラットフォーム開発チームを簡素化する上でのキーとなる。
Enterpriseエディションに新たに追加されたのは、ReadyRoll Core、SQL Prompt Core、SQL SearchなどのRedgate Data Toolsである。3番目のSQL Searchは、VS2017 ProfessionalエディションおよびCommunityエディションのユーザも利用できる。エンタープライズでのみ提供されるもう1つの機能として、Live Unit Testingがある。以前レポートしたように、この機能は、ユニットテストを記述している最中のテスト結果を、以前にビルドしたときのテスト実行結果と比較して表示する。
Visual Studio 2017は、Community、Professional、Enterpriseのエディションをダウンロードできる。完全なリリースノートは、完全な詳細を求める人に提供されている。VS2017は、以前のバージョンのVisual Studioと並行してインストールできるが、VS2017のプレビュー版またはRC版の後に本番リリースをインストールすることはできない。幸いにも、VS2017のプレリリース版は、上書き更新することができる。
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