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Merit Money Systemの3年間 - Claudio Pires氏の語る、報酬制度の革命

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原文(投稿日:2017/03/20)へのリンク

2014年、ヘルスケア企業の最高経営責任者(CEO)であるCláudioPiresは、新たな従業員報奨制度(employee recognition method)であるMerit Money Systemを自らの会社に導入した。3年を経過した今、InfoQは氏に、その成果と落とし穴、これまでに学んだ教訓などについて聞いた。

InfoQ: この話題に関してお話を頂けることを感謝致します。最初にMerit Money Systemについて、簡単に説明して頂けますか?

Cláudio Pires: Merit Money Systemは従業員自身による従業員の報奨制度であり、コラボレーティブな思考プロセスの開発です。

InfoQ: 最初に実施したのは何年で、その当時はどのような問題を解決しようとしていたのですか?

Pires: 2014年です。当時の私たちは、昼食の時間、個人的な問題による業務時間の浪費、出勤時間の遅れなど、トップマネジメントを悩ませていた些細な懸念を最小限にする方法を模索していました。

InfoQ: 導入して3年経ちましたが、これまでの主な成果を教えてください。

Pires: 完全なコラボレーションモードで、驚くほど早く効果が現れ始めました。流通資金が増え始めて、さらに野心的になったのです。その結果、当初のシステムがバックファイアして、従業員間の関係について新たな問題が発生し、トップマネジメントによる解決の必要が生じました。このシステムは2016年内で打ち切られ、2017年からは新たな解決策をテストしています。

InfoQ: 落とし穴についてお聞きしたいのですが、その過程において何かありましたか?変更された部分は多かったのでしょうか?

Pires: 当初のソリューションは、従業員に対して、年間を通じて毎月の給与以外の資金を配布する、という方法でした。その配分形式について、トップマネジメントと従業員の視点とを比較することができたのです。CEOが運営する株式市場のようなゲームのような感覚でした ... 誰もが楽しめるとともに、財務的なコントロールも可能だったのです。ですが、投資金額が高くなってくるにつれて、金融協力的な価値が損なわれるようになってきました。そのため、流通資金を強制的に制限したのですが、その時点では皆が高い金額に慣れてしまっていました。そこでシステムを一旦停止して、その1年後、新たなアプローチとして復活することにしました。それ自体を会社の利益配分に統合して、四半期利益の一部を従業員のMerit Money分配の原資に割り当てるようにしたのです。

InfoQ: 従業員間での取引などといった不正行為の回避は、どのように行なっているのでしょう?ルールや制限はありますか?

Pires: それについては心配ありません。システム自身が規制しているからです。そういった行為はすぐに全員に認知されるので、恥や忌避の意識が生じます。本当の問題は、コラボレーションも報酬を得ることもできないという状況が普通だと考える人が現れた場合です。そのような考え方は、他にも広まる力を持っているからです。このような行為は、ソリューションの目的を減じることになるので、危険であると言えます。

InfoQ: あなた自身の経験から見て、管理者として任命される人たちの責任に対する反応は、一般的にどのようなものなのでしょう?

Pires: それについても、特に問題となることはありません。全員が自身の仕事と成果の管理者であることを、誠実に伝えればよいのです。管理とは制限されたリソース – あらゆるリソースで業務を遂行することなのです。対価に値する唯一の管理はトップマネジメントです – これはまったく別の問題になります。

InfoQ: このボーナスシステムは、他の報酬制度とはどのように連携していますか?定期的なパフォーマンスレビューは継続しているのでしょうか?昇給はどのように扱われているのでしょう、レビューやボーナスとは関連しているのですか?

Pires: Merit Money以前に試したのですが、360度評価は本当に大変です。作業が多過ぎて時間が掛かりますし、混乱もします。正規曲線分布などの統計的な測定も試してみましたが ... だめでした。ですが、Merit Moneyを導入すれば、トップマネジメントは給与制度の見直しと不公平の是正をせざるを得なくなります。

InfoQ: (アジャイルの)チーム報酬についてはご存知ですか?このシステムは、チーム指向の報酬方針とも併用できるのでしょうか?

Pires: はい、私はIT業界出身ですし、以前はアジャイルマネージャをしていました。ですが、チーム報酬制の単独での運用は競争を引き起こすので、望ましいコラボレーションではありません。セクショナリズム的な発想は、プロセスやチーム間協力といった思想とは相容れません – 顧客が目標であり、企業がチームなのです。

InfoQ: Merit Moneyシステムを試してみたい人のために、具体的なアドバイスはありますか?例えば、1,2のパイロットチームから始めるべきなのでしょうか?

Pires: 最初から多額の資金を使用しないことです!目的は報奨システムではなく、コラボレーションフレームワークの構築なのです。ゲームを装ってください!各部署に権限を与えて、運用させましょう。慣れることです。面白いことは請け合いです。

 

Merit Moneyは現在、マネジメント3.0プラクティスの一部になっている。

 
 

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