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CNCF(Cloud Native Computing Foundation)のポートフォリオにLinkerd, gRPC, CoreDNSが加わる

| 作者: Daniel Bryant フォローする 667 人のフォロワー , 翻訳者 h_yoshida フォローする 1 人のフォロワー 投稿日 2017年5月8日. 推定読書時間: 4 分 |

原文(投稿日:2017/03/25)へのリンク

2017年の初めから、クラウドネイティブサービスの開発を推進するオープンソース基盤であるCloud Native Computing Foundation(CNCF)は、自らのホスティングおよびスチュワードシップのポートフォリオに新たな3つのプロジェクトを追加した。サービスディスカバリと通信障害処理と可視性を提供する‘サービスメッシュ’、言語非依存の高性能RPCフレームワークである‘gRPC’、高速でコンフィギュレーション可能なクラウドネイティブDNSサーバの‘CoreDNS’である。

CNCFは、クラウドネイティブなアプリケーションとサービスの開発を標榜する、オープンソースのLinux財団組織である。その定款では‘クラウドネイティブ’システムを、以下の特性を持つものとして定義している。コンテナパッケージ – アプリケーションデプロイメントの分離したユニットとして、アプリケーションとプロセスがソフトウェアコンテナ内で動作すること。動的管理 – 集中的なオーケストレーションプロセスによるアクティブなスケジュールと管理が行われること。マイクロサービス指向 – (サービスポイント経由などの)明示的に記述された依存関係を持った疎結合であること、である。

文書化された使命、役割、価値観に基づいて、CNCFは、GoogleのKubernetesコンテナオーケストレーションやスケジューラプラットフォームなど、いくつかの‘クラウドネイティブ’な技術プロジェクトの運営および協賛に着手している。ホスティングも開始した。時系列データ、柔軟なクエリ、クライアントライブラリとサードパーティによるデータ参照、豊富な統合オプションなどに重点を置いた、オープンソースの監視ソリューションであるPrometheus、ベンダ中立な分散トレースのオープン標準であるOpenTracing、統一的なロギング層を開発するためのオープンソースのデータコレクタであるFluentdなどが運用中だ。2017年の初頭からは、linkerd(発足段階)、gRPC、CoreDNS(発足段階)という、さまざまな‘卒業段階(graduation stages)’にある3つのプロジェクトを新たに受け入れている。

Linkerdはオープンソースの、‘クラウドネイティブアプリケーション用のレジリエントなサービスメッシュ’である。Linkerdの中核をなすのはトランスペアレントなプロキシである。侵略的なアプリケーション統合を必要とせずに、サービスディスカバリ、ルーティング、障害処理、可視性をソフトウェアアプリケーションに追加可能な、アプリケーション専用のサービス通信インフラストラクチャレイヤ構築に使用可能だ。Linkerdは、TwitterがScalaベースのFinagle拡張RPCシステムで着手した作業をベースに、2015年、Buoyantの創設者であるWilliam Morgan氏とOliver Gould氏が開発したものである。

gRPCはGoogleがオリジナルを開発した、最新かつ高性能な、オープンソースのリモートプロシージャコール(RPC)フレームワークである。現行の実装は、Googleのクラウドサービスと外部APIの一部に使用されている。CoreOSの分散キー/バリューストアであるetcdは、ピアツーピア通信にgRPCを使用している。また、Dockerのポータブルコンテナランタイムのcontainerdでは、gRPCを通じて機能が公開されている(containerdもCNCFに寄付される予定である)。gRPCでは、豊富な機能を備えたバイナリシリアル化ツールセットおよび言語のProtocol Buffersを使用して、サービスインターフェイスを定義することができる。さまざまな言語との統合も可能で、クライアントおよびサーバの定型的な処理のスタブを自動的に生成する。

CoreDNSはその元となったSkyDNSサーバの後継として、ユーザがさまざまな方法でDNSデータにアクセスして使用することの可能な、高速かつ柔軟なDNSサーバを目標としている。CoreDNSは Caddy Webサーバ用のサーバプラグインとして構築されており、ロギングやファイルベースDNSといった機能をプラグイン可能なミドルウェアとして実装可能である(これらを‘チェーン’させて、機能のカスタマイズ可能なパイプラインを構成することも可能)と同時に、複数のバックエンド技術をサポートする。さらに、Kubernetesと直接連携してサービスデータにアクセス可能なように拡張されており、クライアントに対してKubeDNSとして動作することも可能だ。

CNCFの全プロジェクトに関する詳細な情報は、同財団のウェブサイトで見ることができる。また、2017年3月29~30日には、ドイツのベルリンでCloudNativeConおよびKubeConという2つのカンファレンスを主催する予定である。

 
 

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