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セーフ・トゥ・フェイルを実践する

| 作者: Ben Linders フォローする 23 人のフォロワー , 翻訳者 h_yoshida フォローする 1 人のフォロワー 投稿日 2017年5月22日. 推定読書時間: 4 分 |

原文(投稿日:2017/04/11)へのリンク

セーフ・トゥ・フェイル(safe-to-fail)な試みは、複雑な環境での調査(probe)、把握(sense)、対処(respond)に利用可能だ。その場合には、成功と失敗がどのようなものかを知ること、潜在的な障害に対処するために調査の効果を弱めたり強めたりすること、この2つが必要になる。セーフ・トゥ・フェイルな試みは、リスクや不確実性に対処し、そこから学び、選択肢をオープンに保つために有効である。

フリーのリーン・アジャイル・コンサルタントであるLiz Keogh氏は、European Testing Conference 2017で、セーフ・トゥ・フェイルについて講演した。InfoQではこのカンファレンスに関して、今後Q&Aや要約,記事を通じてお伝えしていく予定だ。

Keogh氏の講演はCynefinの簡単な紹介から始まった。ITイニシアチブはそのほとんどが複雑なドメインにあり、そこでは氏がブログ記事“Cynefin for developers”で述べたような、セーフ・フェイル・アプローチのアプローチが利用できる、と氏は言う。

複雑な環境においては、調査し、把握し、対処してください。失敗する可能性があることを安全に実行することによって、環境を変えるためにどのような対処をすればよいのかが分かります。これは高いフィードバックとリスク、イノベーションの世界です。

このような分野では、私たちの求めている成果そのものが変化しているので、単に専門家のプラクティスを適用しても成功は期待できません。私たちが学んだことに基づいて、使用するプラクティスを変える必要があります。この分野では、新たなプラクティスが現れるのです。

このような分野のために、アジャイルのマニフェストは生まれました。必要なものをすべて事前に入手することはできません。ですからその代わりに、プロセスにフィードバックループを組み込んだのです。

振る舞い駆動開発を試したInfoQの要約記事で、Keogh氏は、複雑性を1から5までのスケールで測定する方法を紹介している。

5. 前例がない。

4. 組織外部の誰か(恐らく競争相手)がすでに実施している。

3. 社内の誰かがすでに実施している。

2. チームの誰かがすでに実施している。

1. 実施方法を誰でも知っている。

これらの複雑さのレベルをCynefinにマップすることができる。レベル1は明らかな(obvious)ドメインに、レベル2および3は複雑な(complicated)ドメインに、レベル4および5は複合的な(complex)ドメインに相当する。

リスクが高く最も新しいものを実行することを、Keogh氏は提案している。このアプローチは、リスクを心配して対処を望むことの多いステークホルダに対して、信頼関係を構築するために有効に働く。ステークホルダの信頼を得られていない場合、Keogh氏が提案するのは、レベル4や5のデリバリではなく、適度に複雑なレベル3を提供して彼らの信頼を高める方法だ。

セーフ・トゥ・フェイルを調査するには、成功か失敗かを知る方法が必要になる。何が起こるか分からないので、調査の効果を弱めたり強めたりすることができなくてはならない、とKeogh氏は言う。セーフ・トゥ・フェイルとは、障害を完全に回避できるという意味ではない。従って、潜在的な障害への対処が必要なのだ。

以前にInfoQはTiago Garcez氏とのインタビューで、セーフ・トゥ・フェイルはどのようであるべきかを訊ねたことがある。

(...) リスクを伴うと思われるイニシアティブを始める場合には、成功や失敗がどのようなものか分かっている、管理可能な試験を必ず使用してください。そうすることで、潜在的なソリューションや方法を事前に評価することが可能になります。このようなアプローチによって,失敗を高価でミッションクリティカルなものにすることなく,学びの機会を(その試験がコヒーレントな方法で構造化されていれば)提供することが可能になるのです。

不確実性の高いシナリオではテストよりも一貫性が重要だ、とKeogh氏は言う。こうした状況下の“テスト”には確実性がなく、起きる可能性のある一例に過ぎない。ただしテスタは、このような例を挙げることに長じていると同時に、このような考え方が不可欠であるという認識に変わりはない。

Keogh氏は実例として、Olav Maassen、Chris Matts両氏が自著“Commitment”で説明している内容を紹介した。試みは選択の余地を確保するための手段だ、とKeogh氏は言う。 もし問題が起これば、ロールバックを選択肢として使用できる。

氏はさらに、Pachinskyの原則についても言及した。

  • 新たなアイデアを探し求め、新しいものを試すこと
  • 新たな試みをするときは、失敗しても生き残れるような規模で行なうこと
  • フィードバックを求め、失敗から学び続けること

セーフ・トゥ・フェイルな方法を探すための2つの方法を提案して、氏は自身の講演を結んだ。

  • 挑戦することによってアイデアのテストと強化を図るテクニックである、Cognitive Edgeの儀式的異議(ritual dissent)の導入。
  • セーフ・トゥ・フェイルかどうかを知りたければ、“テスタに尋ねる”こと。この問題に一番詳しいのはテスタだからだ。
 
 

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