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MongoDB Atlasが運用対象AWSリージョンを拡張

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原文(投稿日:2017/05/02)へのリンク

クラウドインフラストラクチャによって、サービスの設計、開発、デプロイ手法は一変した。インフラストラクチャ・アズ・ア・サービスから始まってプラットフォーム・アズ・ア・サービスとなり、さまざまなSaaSツールが利用できるようになった。データベースは多くのソフトウェアシステムの中で、一般には最も運用の重い要素のひとつであるため、データベース・アズ・ア・サービスもサービスのひとつとして成立している。

MongoDBは最も人気のあるNoSQLデータベースのひとつである。Webベースのシステムで多用される非リレーショナルデータベースとして、PaaSプロバイダやIaaSプロバイダの興隆とともに成長を続けてきた。MongoDBをバックアップデータベースとして採用するDBaaSは、Herokuの初期バージョンの頃から提供されてきた。MongoHQMongoLabObjectRocketなどが代表的な製品だ。MongoHQはその後Composeと改名されて、現在はIBMが所有している。またObjectRocketはRackSpaceによって買収された。MongoLabはmLabと名前を変えている。これらサービスの大部分は、RedisからCassandra、あるいはElasticSearchに至るまで、DBaaS製品の全範囲を提供するように拡張されている。

MongoDBの支援企業であるMongoDB Inc.は昨年6月、DBaaSの分野でMongoDB Atlasをローンチした。MongoDB Atlasは一般的なDBaaSと同じく、MongoDBデータベースの設定や操作やスケーリングの難しさを排除して、開発者がコアアプリケーション開発作業に集中できるように支援することを目的とする。いずれにしても、クラウドデータベースに対応する開発を行なうのであれば、アーキテクトはベストプラクティスには従うべきだ。

MongoDB Atlasは先頃、世界14カ国のAWSリージョン(うち9つは新規)での運用開始が発表されたばかりで、それぞれのレプリカセットが個別のAWSアベイラビリティゾーンに展開されている(AZが2つのみの、ロンドンのようなケースは除く)。米国とEMEA、APAC地域ではローカルストレージも利用できるようになった。これにより、データをユーザのより近くに置くことが可能になると同時に、データ保護法などのさまざまな指示にも準拠できるようになった。既存データセットの移行支援と運用上のオーバーヘッドやダウンタイムの削減を目的とした、Live Migrationsという新たなツールも合わせて発表されている。

MongoDB Atlasには先月時点で無料枠が設定されている。料金はサーバ、使用量、およびこちらに示す機能選択に伴って請求される。

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