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Mayank Prakash氏へのインタビュー:英国最大の政府部門でのDevOps

| 作者: João Miranda フォローする 2 人のフォロワー , 翻訳者 徳武 聡 フォローする 0 人のフォロワー 投稿日 2017年8月16日. 推定読書時間: 9 分 |

原文(投稿日:2017/07/30)へのリンク

イギリスの労働年金省(DWP)のデジタル・情報担当チーフ・オフィサーであるMayank Prakash氏はDevOps Enterprise Summit Londonで、このイギリス最大の政府部門でどのようにして"ベンダにアウトソーシングし伝統的な構造とサービス提供モデルをベースにした組織からDNAにデジタルを持った組織"に移行したのか、この移行でDevOpsがいかに重要な役割を担ったかについて語った。InfoQは氏にさらに詳しい内容をインタビューする機会を得た。

InfoQ: あなたの現在の役割について詳しく教えてください。

Mayank Prakash:労働年金省のデジタル・情報担当チーフ・オフィサーとして、このイギリス最大の政府部門のデジタル化に責任を負っています。私たちは2200万人の市民の生活の重要なポイントを支援します。例えば、職探しや引退、家族との離別などです。

ユーザー中心のデザイン思考と構造化されたシステム思考を合わせることで、私のビジョンを推し進め顧客の経験を再想像するというのが社会的な目的です。

InfoQ: DevOpsという言葉を初めて聞いたのはいつでどのような経緯からですか。

Mayank Prakash: 私のキャリアはDevOpsから出発したのではありません。個人的な経緯です。Gene Kim氏の‘The Phoenix Project’という本を読み、興味を持ったのがことの始まりです。

しかし、私はサイロのようなメンタリティの壁を壊すことに、常に情熱を注いできました。これはDevOpsの重要な部分です。また、継続的統合や継続的デリバリ、継続的配置の文化を作ることにも熱心でした。

InfoQ: DWPではどのようにDevOpsが始まったのでしょうか。最初の第一歩はどのようなものでしたか。

Mayank Prakash: 他の政府部門と同様に、DWPは公的サービスの形を変えています。社会のための成果を改善し、ユーザー体験を再想像し、納税者により素晴らしい効率性を提供しようとしています。

技術とデータの可能性を解放し、このようなビジネス上の成果を追求する必要があります。DevOpsは助けになってくれるでしょう。

DWPでは、DevOpsを始めたばかりです。従来の私たちの組織構造は階層構造とサービスモデルとサプライヤとの関係に基づいた典型的な大規模政府部門の構造でした。

DevOpsのアプローチを加えることで仕様を作ることから、ビジネス成果に注力するようになりました。デジタルは私たちのサービスの利用者の課題を解決する方法の中核にあります。

DevOpsにはさまざまな形があります。多くの場合、バックグラウンドが運用かエンジニアリングかに依存します。プライベートクラウド環境では、通常、エンジニアリングチームが作業する環境の提供を自動化します。エンジニアリングチームは、独自のビルドツールを構築して構成し、ビルド、テスト、およびデプロイメントプロセスを自動化します。

私たちはパブリッククラウドも利用しています。エンジニアリングチームが独自の仮想環境を構築できるアカウントを持っている場合、より豊かなAPIを利用できます。

InfoQ: この動きは草の根だったのでしょうか。それともDevOpsが必要だというトップダウンの認識があったのでしょうか。

Mayank Prakash: ほとんどトップダウンの動きでした。しかし、組織が大きいため、とりあえず動き始め、何か良いことをする小さな‘スタートアップ’チームがたくさんありました。

私のチームは現在、共通のサービスを提供する基礎となる能力を構築しています。他のチームが素早くDevOpsの導入をできるようにするためです

InfoQ: DWPでは現在、どのようなDevOpsの動きがありますか。組織の変化を伴うものですか。

Mayank Prakash:私は政府の伝統的な階層構造から遠ざかりたいと思っていました。そこで、DWP Digitalを再設計し、年次や階層よりもアイデアや能力が重要な複数の専門分野のチームに賛成しました。

私たちの組織の規模を統治する場合、運用をしっかり管理するにはモニタリングと制御が必要だということに気づきました。そのため、中心となるDevOpsチームを組織して、エンジニアリングチームや異なる開発部門の小さなDevOpsチームが使える共通のサービスを提供しています。

私たちはチームを跨いで、働き方に共通の方法を導入しました。プロジェクト間でのスキルの移動を可能にするためです。DevOpsの技術的な面を実装する方法はたくさんあります。で働く共通の方法を導入し、プロジェクト間のスキルの移転と共通の状況を可能にしました。DevOpsの技術的側面を実装する方法はたくさんありますので、繰り返し可能なモデルと実装を見つけることに努めています。

また、ソフトウェアエンジニアリングコミュニティにサービスを提供し、Static Application Security TestingとOpen Source Securityの脆弱性のためにリポジトリをスキャンできるようにしています。

InfoQ: DevOpsなどの新しい方法を採用する際に、DWPのような公共部門が直面する主な課題は何ですか。

Mayank Prakash: DevOpsは最初から簡単に導入できるものではありません。特にこのサイズの組織では難しいです。私たちの場合、組織の規模は大きな課題です。毎年1700億ポンド以上の取引を行い、ヨーロッパ最大のIT資産の1つを所有し、850の建物と90,000台のデスクトップが稼働しています。

しかし、DWPはDevOpsにとってはエキサイティングな場所です。どこにもないほどの巨大な規模のデータインフラに携われるからです。2週間で数百万行のコードを書き公開しています。

また、理論やさまざまな手法に拘泥しないようにするため、学び続けています。

InfoQ: リスク管理やセキュリティ/コンプライアンスチームなどで、文化のショックを目撃しましたか。

Mayank Prakash: 仕事のやり方を変えることは、心の中で大きな変化が生まれることを意味します。文化的変化はDevOpsの中心にあります。

DWPはセキュリティをとても真摯に考えています。また、クラウド技術に対する不審も存在します。私たちは適切なリスク、セキュリティ、コンプライアンスの外観を維持し、クラウドが提供する柔軟性とサービスデリバリへの新しいアプローチを最大限に活用するため、セキュリティ部門の同僚と緊密に協力しています。/p>

InfoQ: 政府がDevOpsの文化と実践を導入するという世界的な変化があると思いますか。それとも、あなたはご自身をアーリーアダプターだと思っていますか。

Mayank Prakash: 必ずしもDevOpsのアーリーアダプターではないと思います。Government Transformation Strategyは政府がどのようにしてデジタルを使って市民との関係を変えるのかを提示しています。私たちはひとりではありません。すべての政府部門と代理機関はデジタル世代へと移行しつつあり、DevOpsの文化が何を提供するのかに注目しています。

InfoQ: DevOpsの旅でこれまでの最大の成果と最大の失敗は何でしたか。

Mayank Prakash:私個人にとっては、全ての小さなデリバリや改善が大きな成果です。変化は一夜で起きるもおではありません。達成したことを振り返る時に変化が起きるのです。失敗については"あの時、今知っていることを知っていたら…"という問いになる傾向があります。

InfoQ: 成功と失敗で、もっとも重要な要素とは何でしょうか。

Mayank Prakash: 私は素早く実行し、早く失敗するというアプローチを信じています。定期的にレビューを行い、ポジティブな姿勢でやり続けることです。私たちの複数の専門分野のチームは、問題解決のための重要な要素です。最高の開発者でも最高のチームには及びません。

DevOpsの世界でDWP Digitalが他と違う点は、私たちのコミュニティ感覚です。 DevOpsコミュニティが知識を共有するようにしています。また、作業のやり方の共通化が本当に重要であるため、知識の共有を強化するためにDevOpsの実践を形式化しています。これによって同僚がグループの一員であるという感じを持つようになり、より緊密なチームになります。

InfoQ: "2017 State of DevOps Report"では、DevOpsと継続的な配信に投資することにより、より迅速かつ信頼性の高いビジネス価値の提供につながることが示唆されています。この考えに賛成しますか。もし賛成するなら、この考えをバックアップするDWPの具体的な例を教えてください。

Mayank Prakash: はい、これは絶対に当てはまります。私たちはまだDevOpsを始めたばかりですが、継続的なデリバリとテストの自動化により、ビジネスへの価値提供の速度が増すという証拠があります。

私たちのDevOps戦略は、プラットフォームのように動作するシステムに対してソフトウェアを開発してテストできるようにします。これによって、展開前にアプリケーションがどのように動作し、実行するかを見ることができます。

InfoQ: あなたのDevOps変換によって生まれた価値(または無駄の削減)を検証するために、どのようなメトリクスやフィードバックを収集していますか。

Mayank Prakash: 多くのことを計測しています。デリバリの速度が重要な指標のひとつです。また、収集したアプリケーションの情報をどのように分析して障害を防ぐのか、というのも重要な点です。

InfoQ: DevOpsを進めていく上での障害について教えてください。

Mayank Prakash: すべてがデジタル化すると、環境は次第に変わり、壊れていきます。今から5年後にどのような技術を使っているか予測できる人はいるでしょうか。ハイブリッドクラウドでも、コンテナでも、セキュリティでも、どんな技術でも常に克服するべき新しい課題があります。しかし、このような新興の技術を使い、人々の生活を変えていくのはとても面白いことです。

この分野で起こっていることを先取りして取り組めるということが重要です。DevOpsはそのような柔軟性を与えてくれます。

 
 

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