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高パフォーマンスなチームとはどういったものであり、どうやって構築するか

原文(投稿日:2017/08/10)へのリンク

高パフォーマンスはチームの財産であり、チームとしてパフォーマンスを維持したいのであれば注意し続ける必要がある。高パフォーマンスなチームを構築するためにできることは、安全性をつくること、コラボレーションスキルの開発に投資すること、同僚間でフィードバックを与えること、などがある。

ThoughtWorks のプリンシパルコンサルタントかつテックリードであるPatrick Kua氏は QCon London 2017高パフォーマンスチームの構築について話した。InfoQ はこのカンファレンスについて Q&A 、要約、記事でカバーしている。

Kua氏は、人のグループとチームの違いを説明した。グループでは人々は個別の目的をもち、ほとんどの時間は一緒に仕事をしない。チームでは人々は共通の目的をもち、チームがそれを達成したらその分の報酬を受ける。

直感とは反するかもしれないが、高パフォーマンスなチームでは争いが起こることもある、と Kua 氏は言う。人々が一箇所で働くと争いが生じ、チームはその争いを対処する必要がある。 Kua 氏はチームにおける機能不全な行動として例を挙げた。ある人が他人が書いたコードを変更し、書いた人が変更を戻してしまうという状態だ。ここでは争い(コンフリクト)は回避しているが良いことではない、と Kua 氏は言った。良い争いは健全な議論を生む。チームはそれを可能とする雰囲気の中にある必要がある。

リーダーシップは行動を伴い、また人々がその行動を進めるのを手助けする、と Kua 氏は言った。彼はすべての階層でリーダーシップを促進すること、チームのために何ができるかを人々に考えさせることを提案した。

チームがいかに機能するかについて、システムを用いて理解し改善することができる。チームはともに働く人々の集団である。振る舞いは予測できず、2つとして同じチームは存在しない、と Kua 氏は言った。高パフォーマンスはチームの財産である。それは一時的な状態に過ぎず、チームとしてそれを維持するためには注意を怠ってはならない。

チームは互いに交流することによって生まれる振る舞いがある。 Kua 氏はコラボレーションスキルの開発への投資を提案した。好ましいことに、そうしたスキルはチームメンバーが日々の業務に適用することも可能だ。

チームは「ワーキングセッションのやり方」によって、ともに働く上で何を求めるかについて定義、同意することができる。しかし、異なるアプローチについて議論するブレインストーミングフェーズで詰まってしまうことがある。 Kua 氏は、何をするべきか、どのように働くべきかについて初めに期待値を設定し、個人に何が重要だと考えているかを共有してもらう、という方法を提案した。物事が変化するのと同様に、期間を空けて働き方を再検討することも価値があるかもしれない。

人々を巻き込むような議論をするためには、チームに安全性がなければならない。 Kua 氏は Norm Kerth 氏の「プライムディレクティブ」に言及した。これは安全な環境をつくるために用いられる。チームは変化を実験することができ、間違っていたら以前のやり方に戻す。 Kua 氏は、各ステップを小さくしてチームメンバー間の交流を改善することに焦点を当てることを提案した。

同僚間のフィードバックは、メンバー間の日々の交流の改善に役立つ。 Kua 氏はこれを頻繁に、最低でも毎月1回は各メンバーが他のメンバーにフィードバックを与え、かつ受けることを提案した。また効果的なフィードバックができるように教育を受けるべきである、とも述べた。

チームを形成するときは、人々に異なるバックグラウンド、異なるスキルを見出すべきだ。多様性について Kua 氏は、「異なる DNA を探すこと」であると言った。利用できるツールとしてはマネジメント 3.0 の「ムービングモチベーター」がある。 Kua 氏は、我々は多様性の価値を認め、個性が役に立つような環境を模索すべきだと述べた。

 
 

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