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Microsoft が Azure Reserved VM Instances の一般利用開始を発表

原文(投稿日:2017/11/30)へのリンク

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11月16日、 Microsoft は Azure Reserved Virtual Machine (VM) Instances (RIs) を全世界の顧客が利用できるようにした。これにより VM を単年、あるいは3年間予約でき、利用した分だけ支払うよりも最大 72% のコスト削減となる。Windows Server の利用者は、 Azure RI と Azure Hybrid Benefits を組み合わせることでさらにコストを削減できる。

Microsoft でクラウドとエンタープライズの CVP を務める沼本健氏は Azue blog で次のように述べた。

Azure RI によって利用料が予想しやすくなり、予算化と予測の改善に役立ちます。Azure RI はビジネスの変化に対してこれまでに無い柔軟性を提供します。我々は RI の交換や、リージョンまたは VM ファミリーの変更を容易にしました。そして他のクライドプロバイダーとは異なり、 Azure RI はいつでもキャンセルでき返金を受け取ることができます。

RI を使用すると請求は秒単位となるが、 Microsoft によって最後の分に丸められる。すなわち VM が 645 秒稼働すれば 600 秒で請求されることになる。組み込み機能である自動シャットダウンのスケジュールと組み合わせると、顧客は更にコストを削減できる。加えて、フリーの Azure Cost Management by Cloudyn を利用すれば、リソースの最適化や予算管理、コスト配分が可能になる。このサービスは RI と都度支払いの価格を比較することもできる。

画像元: https://azure.microsoft.com/en-us/blog/announcing-general-availability-of-azure-reserved-vm-instances-ris/

Azure RI は Azure ポータルでリージョン、 VM の種類、そして期間(1年または3年)を指定して購入できる。仮想マシンの OS は Linux と Windows が利用でき、サーバーの種類は OS のみ、 Oracle、BizTalk、SQL Serverの中から選択する。インスタンスは CPU、メモリ、ストレージを様々な次元から選択できる。さらに、請求オプションでは、ユーザーには RI の期間を選択するオプションがある。価格と利用方法の詳細はAzure Reserved Instances サイトを参照されたい。顧客は Azure Pricing calculator で価格を予測し、 VM のプロダクトを選択できる。

パブリッククラウドプロバイダーである Amazon では、 AWS クラウドで何年も前から RI の機能があった。 Microsoft はこの機能をようやく Azure VM に導入した。 Microsoft は購入済みの RI をいつでも変更、キャンセルできる柔軟性を提供する。この柔軟性は AWS RI には現在のところ無く、 AWS では顧客はサードパーティの販売店を探して残り期間を引き継ぐ必要がある。しかし AWS には Reserved Instance Marketplace があり、ここでは短い期間のものが提供されている。 AWS と Microsoft そして Google は Commited Use Discounts (CUD) を、1年間あるいは3年間の計算リソースに適用している。これは RI をカスタム VM として構築する際に CPU、ディスク、メモリーを組み合わせることでより柔軟になる。ただし、 AWS と Microsoft では顧客は事前定義されたインスタンスコレクションに縛られている。

これらのパブリッククラウドプロバイダーとその RI の仕組みの違いは、コスト削減率、パフォーマンス、柔軟性にある。 RI VM の顧客にとっての課題は、適切なサイズのインスタンスを選択すること、あるいは最高のコスト削減を実現することだ。エンダープライズクラウドマネジメントの企業である RightScale は次のように述べている

企業にとって、最高の割引オプションを選択してコスト削減を先んずることは、そのレンジが20%から70%までに及ぶことから、大変困難です。例えば、 AWS はリザーブドインスタンスだけでも 60,000 以上の割引価格ポイントがあり、 Azure も最近新しくリザーブドインスタンスの提供をアナウンスしました。

 
 

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