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MicrosoftがIoT Edgeの公開プレビュー版を発表

原文(投稿日:2017/12/07)へのリンク

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先日のConnect();カンファレンスでMicrosoftは、IoT Gateway Software Development Kit (SDK)の新バージョンを“IoT Edge”という名称で発表した。IoTのシナリオにエッジコンピューティングを実現するためのSDKだ。

IoT Edgeはモジュールを使用して、デバイスメッセージ処理の一部として実行ユニットを提供する。今回のリリースでは従来のSDKが拡張され、処理パイプラインの一部としてコンテナを実行できるようになった。Docker用のLinuxコンテナとWindowsコンテナがいずれも利用可能だ。

出典: https://docs.microsoft.com/en-us/azure/iot-edge/how-iot-edge-works

IoT Edgeは従来のSDKに次の機能を追加する。

AI Toolkitは、マシンラーニングのエッジへの適用方法を理解する上で有用なスクリプトとコード、チュートリアルのセットである。Azure Stream Analyticsでは、クラウドベースのソリューションと同じSQL言語を使用することができる。またAzure Functionsは、従来と同じAzure Functions開発プロセスを利用して、IoT Edgeデプロイメント用にコンテナ化することが可能になった。各モジュールの開発プロセスをクラウドベースのものと同じに保つことで、コードとソリューションの再利用が可能である。

カスタムIoT Edgeモジュールは複数の言語を用いて開発することができる。現在はC#、C、Pythonに限られているが、将来的にはさらに増える予定だ。コードの開発とデバッグ、Edgeにデプロイするためのコンテナ化には、Visual Studio Codeを使用できる。

デバイスに関しては、デバイスの最新の設定を格納したデバイスツイン(device twin) – あるいはAWS IoT CoreでのAmazonの呼び方ではデバイスシャドウ – へのアクセスが可能である。IoT Edgeではこの概念を拡張して、モジュールツインがクラウドベースと同じスタイルで、Edgeデバイス上で処理パイプラインを形成するモジュールの構成情報を提供する。この情報は、通常のライフサイクル管理の一部として、エッジデバイスやゲートウェイの更新および再構成を行なう場合に利用される。

IoT EdgeコンフィギュレーションとコンテナはMicrosoft Azure IoT Hubからデプロイされるため、同じセキュリティプロセスを利用することができる。

エッジコンピューティングの恩恵を受けられるIoTシナリオの数は多い。例をあげるならば、製造プロセス内で欠陥を検出するためのイメージ処理、クラウドに送信するセンサデータの事前集計、エッジにインテリジェンスを提供するマシンラーニングアルゴリズムの実行などだ。

この処理は、遅延や帯域が問題である場合や、インターネット接続が保証されない時にローカル処理が警告や警報を提供可能である場合には有効だ。

何人かのユーザがIoT Edgeをプライベートプレビューで試用中である。そのひとりである、Schneider ElectricでアナリティクスアプリケーションアーキテクトのMatt Boujonnier氏は、感想を次のように述べている。

Azure IoT Edgeは、マシンラーニングアプリケーションのパッケージ化とデプロイを簡単にしてくれました。従来のマシンラーニングはクラウド上でのみ実行されるものでしたが、IoTのシナリオの多くでは不十分です。どのようなイベントであれ、アプリケーションはできる限り近くで実行されているのが望ましいからです。Azure IoT Edgeによって、アプリケーションをクラウド上で実行するか、エッジ上で実行するか、という選択が可能なりました。

IoT Edgeはx64とARMハードウェアアーキテクチャ上で動作し、AWS GreengrassIBM Watson Edge AnalyticsSAP Leonardo IoT Edgeといった他のエッジコンピューティングソリューションと競合する。
 

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