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Pivotal Cloud Foundry(PCF)バージョン2.0では、プラットフォームが大幅に拡張された。オリジナルであるプラットフォーム・アズ・ア・サービス(PaaS)に加えて、Kubernetesベースのコンテナサービスや、近日中に提供される予定のFunction/Serverlessサービス、さらにはプラットフォームの機能を拡張するアドオンサービスのマーケットプレースが含まれている。
以前はElastic Runtimeという名称であったPivotal Application Service (PAS)は、クラウドネイティブ/12ファクタアプリパターンで構築されたJava、.Net、Nodeアプリケーションを展開するプラットフォームである。プラットフォームのこの部分は、既存のPCFユーザには最も親しみやすい部分になるだろう。
PASと並行してPivotalは、VMwareとGoogle Cloudとの協力の下でPivotal Container Service、別名PKSを開発した。名前の’K’が示すように、このサービスは、ユーザのオンプレミスデータセンタとパブリッククラウドの両方を対象とした、オープンソース版Kubernetesのインフラストラクチャ管理を提供する。
第3のピースは、間もなく登場するPivotal Function Service (PFS)だ。このサービスは2017年12月のSpringOne Platformカンファレンスでプレビューされ、今年からプラットフォームに加わる予定である。このサーバレスプラットフォームは、現時点で最高レベルのプログラミング抽象化を実現し、イベントによって処理起動される小さなコードスニペットの展開を可能にする。
これらすべてに加えてPCF 2.0プラットフォームでは、IBM、Microsoft、Virtustreamといった主要な業界パートナによる戦略的な統合や、Pivotal、Pivotal Partners、およびCloud Foundryコミュニティが提供するアドオンサービスでプラットフォームを拡張可能な、充実したサービスマーケットプレースも提供される。
‘2.0'というバージョン番号が示すように、プラットフォームも大きく拡張されている。PivotalのPieter Humphrey氏はWebnierで、それを’新たな戦略的’リリースだと表現している。同社でプロダクトマーケティングを担当するJared Ruckle氏はInfoQに、多様化が混在化の進むエンタープライズソフトウェア開発の現実に対する回答である、と説明した。
“このビジョンには、独自のプラグマティズムがあります。アプリランタイムは、12ファクタアプリやマイクロサービス、特にSpring Bootアプリに最適です。ただし、すべてが12ファクタの箱にきっちり納まる訳ではありません”、と氏は言う。“ソフトウェア開発はゼロサムゲームである、と主張する記事を目にすることがありますが、現実はまったく違います。カスタムソフトウェアの開発は、かつてないほど多くなっているのです。アプリもあればコンテナもあり、サーバレスのファンクションもあります。すべてがワークロード次第なのです。” PCF 2.0はこれらすべてのベースを単一のプラットフォーム上でカバーする、と氏は述べている。
PCFがSpringアプリケーションを手厚くサポートしているのは、Pivotalの経営環境(custodianship)を考えれば当然のことだ。しかしPCF 2.0では、Pivotalの戦略をさらに進めて、.Netのサポートも拡張されている。PASでは、Windows Server 2016コンテナと合わせて、従来の.Netフレームワークアプリケーション用のビルドパックにもファーストクラスのサポートを提供している。Springと.Netの世界の融合は、.NetアプリからSpring Cloudサービスへのアクセスを可能にするSteeltoeのPASとの統合によって実現したものだ。
“今後数ヶ月の間で、.NET拡張はさらに充実したものになります。ご期待ください”、とRuckle氏はInfoQに語ってくれた。
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