GoogleがPuppeteer 1.0をリリース

Puppeteer 1.0はリリースされ、JavaScriptヒープとページパフォーマンスの測定、JavaScriptとCSSのコードカバレッジ情報などの数十の改善がなされた。

Puppeteerは、ChromeとChromiumベースのWebブラウザ用のヘッドレス自動化ツールおよびAPIである。Puppeteerは、Node.jsとDevToolsプロトコルを利用して、Selenium WebDriverの代替機能を提供します。

Puppeteerは、自動化されたブラウザテストの典型的な使用例以外に、反復的なタスクの実行、コンテンツのスクレーピング、スクリーンショット生成など、さまざまなブラウザ自動化技術に使用できる。Puppeteerは、少なくともNode.jsバージョン6.4を必要とするが、async/awaitなどのよりモダンなES2015+ APIの多くを使用するには、Node.jsバージョン8.xか、それ以降から始める必要がある。

このプロジェクトは、Puppeteerをすぐに使い始めるための方法として、ホスティングされているTry Puppeteerアプリを提供している。

最初のリリース以来、Puppeteerは開発者のワークフローに自動化を導入するためのよりシンプルな方法として広く採用されてきた。多くの開発者が広範なチュートリアルを作成し、Puppeteerを使った作業についてのフィードバックを提供している。

JavaScriptとReactのコンサルタントであるValentino Gagliardiは、Jestと組み合わせたPuppeteerの使い方に関するチュートリアルで次のように述べている。

Puppeteerはあなたに無限の可能性を与えます。Puppeteerと一緒に、多くの人々が今、新しいテストフレームワークを構築しています。APIは改善されるが、もちろん、基本を知ることは必須です。

Node.jsのエキスパートであるGergely Nemethは、Seleniumベースのツールと比較してPuppeteerを簡単に設定できることを挙げている。

しかし、Seleniumテストを実行するには、ローカルまたはクラウドで動作するSeleniumサーバ/クラスタ、さらにはChrome、Firefox、その他のブラウザを制御するブラウザ・ドライバーが必要です。これは単にコンポーネントが多すぎるため、正しく取得するのは難しいです。Selenium用に作成されたデバッグテストは課題が多いです。テストケースからのコンソール出力を取得したり、テストの速度を落として何が起きているのか見たり、リクエストを遮断するような単純なことに対してでもです。

Puppeteerが正しい方向への一歩だと誰もが確信しているわけではない。機械学習テストオートメーションプラットフォームのTestim.ioのOren Rubin CEOは、Puppeteerが開発コミュニティの助けになるかどうかを問い、次のように指摘している。

Seleniumの素晴らしい点は、すべてのブラウザベンダが同じ低レベルのAPIをサポートすることを確信していたことです（これには数年かかりました。Apple、MS、Googleに協力してもらうように説得してください）。そして、このAPIは10言語以上で実装されました（JSを含みます）。

Puppeteerの最大の制限は、ChromeとChromiumベースのブラウザのテストしかサポートしていないことである。そのため、クロスブラウザの自動テストにはSeleniumベースのソリューションが必要です。多くのテストツールが、Seleniumドライバのインストールに伴うインストールの課題を軽減し、テストと設定のプロセスを単純化している。