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Ankyraがプラットフォームを論理的なコンポーネントとして扱うリリース自動化ツールEscapeを発表

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原文(投稿日:2018/03/20)へのリンク

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この10年間、Infrastructure as Code (IaC)のツールにフォーカスが当たっている。特に、Infrastructure as a Service (IaaS)とAPI駆動のインフラに牽引されて、注目が集まっている。今、この分野で課題になっているのは複数のツールを組み合わせてプラットフォーム全体を定義し、配置、構成するという要件だ。InfoQはこの課題についてAnkyraの創業者であるBart Spaans氏にインタビューした。氏はインフラとリリースエンジニアリングの専門家だ。

Keif Morris氏が書いている通り、IaCを使う場合の標準的なやり方ではHashiCorp TerraformAWS CloudFormationのようなインフラ自動化ツールを使ってネットワークや計算リソース、ストレージを定義し、そして"CAPS"ツール(ChefAnsiblePuppetSaltStackなど)を使って、ブートストラップと構成管理を行う。複数のツールを使うということは、チームはひとつ以上の技術(そして構成言語)を学習する必要があり、構成のソースファイルをすべて、バージョン管理するという困難も伴う。

InfoQはSpaans氏にインタビューし、インフラとリリースエンジニアリングの現在の状況に対する意見を聞いた。また、"Escape"という、現在のツールの短所を克服する新しいツールを開発する動機についても話を聞いた。

InfoQ: 簡単に自己紹介と新しいAnkyra Escapeプロジェクトについて紹介をお願いします。

Bart Spaans: Bart Spaansです。Ankyraの創業者です。Ankyraはソフトウェアのデリバリの自動化にフォーカスしています。Escapeは私たちのオープンソースのリリースエンジニアリングのツールであり、ビルド、テスト、バージョン、配置に利用できます。

Escapeは、数年にわたるクラウドインフラとデリバリのパイプラインの仕事から生まれました。この領域には同じ課題があり続けています。私たちには素晴らしいクラウドがあり、素晴らしい自動化ツールがあり、時間を節約できるSoftwares as a Serviceがあり、企業はビジネス価値を生み出すことにフォーカスできます。しかし、実際には、高価なリソースをたくさん使ってうまく動くようにしているのです。

すべてのレイヤ、ツール、サービスはそれ自体では素晴らしいものですが、ひとつの結びついたプラットフォームに統合する必要があります。これは、実現するのは難しいです。さらに、複数の環境(CI、デモ、ステージング ...)、マイクロサービス、データ移行、他の"重い操作"もあります。

Escapeは、リリースエンジニアリング、構成、配置の複雑さに取り組み、エンジニアが重要なことに注力できるようにします。

InfoQ: Terraform、Ansible、Chefなど他のツールとの関係について疑問に思っている読者もいると思います。違いを教えてください。

Spaans: Terraform、Ansible、Chefはソフトウェアスタックのひとつ以上のレイヤを対象にしています。例えば、Terraformはクラウド環境で仮想マシンを展開するのに使われます。AnsibleやChefはそのマシンを構成するのに使われます。これらのツールは素晴らしいものですが、ひとつのツールですべて管理できるならそうするべきです。しかし、プラットフォーム全体のデリバリには複数のツールと環境が関わります。そして、ここに問題が現れます。どうやって、これらの異なるツールを統合するのか、環境をまたいだコードをどのようにしてバージョン管理し、活用していくのか。

Escapeはこれらのツールをラップし、プラットフォームを論理的なコンポーネントに分割し、リリースエンジニアリングのベストプラクティスを提供します。これまで書いてきた例で言えば、TerraformとChef/Ansibleを別々にテスト、リリースし、その上で、両者をひとつに合体させ、プロダクション環境に昇格させることができます。

InfoQ: Cloud FoundryのBOSHGoogle SREのツールから着想を得ていますか。

Spaans: もちろんです。BOSHはリリースのエンジニアリングと環境の管理についてたくさんの正しいことをしていると思います。しかし、スコープが仮想マシンに限られています。Escapeでは、ソフトウェアのバージョニングやパッケージング、構成や配置をあらゆるレイヤで行えるようにしたいと考えました。

GoogleのSREのツールが好きなのは、宣言的で強いAPIによって駆動されているからです。Escapeの設計に間違いなく影響を与えています。

InfoQ: 複数のクラウドベンダをサポートするインフラ管理ツールの必要性はどの程度重要だと思いますか。

Spaans: 重要だと思います。ベンダ間の移行を楽にしハイブリッドな構成を可能にするからです。究極的には、競争的な状態を保ち、変化に反応でき、新しいことを試せることが重要です。

また、KubernetesやServerlessに見られるような、計算リソースのコモディティ化と高次の抽象化の世界で、何か素晴らしいものが生まれていると思います。例えば、次世代のインフラ管理ツールはコストの見積もりやネットワークのレイテンシを元にワークロードを移動できるようになるでしょう。

InfoQ: 現代のインフラとシステムのエンジニアにとって最大のチャレンジは何でしょうか。

Spaans: スタックの複雑さと広がりを管理することが最大のチャレンジだと思います。すべてのツール、クラウド、サービスが協調することでアプリケーションが動きます。そこには、アプリケーションのコードやたくさんの構成も含まれます。

スタック全体の配置と構成を管理するのはとても複雑なことです。複数の環境があれば、なおさらです。結果として、脆く、アドホックな対応になりがちです。高速で信頼性のあるデリバリパイプラインを作り、これらの複雑な環境を運用するのは最大のチャレンジだと思います。

InfoQ: Escapeのユーザーからはどのようなフィードバックを得ていますか。

Spaans: "私が探していたツールです"から"これが何のためにあるのかわからない"まで、あらゆるフィードバックをいただいています。とても面白いです。毎日、頭を悩ませている人や企業から共感されていますが、Escapeをそれとは異なる人たちにも説明する方法もある、と思っています。

InfoQ: 最後に読者に伝えたいことがあれば、お願いします。

Spaans: インタビューありがとうございました。私たちは常にフィードバックをもらいたいと思っています。GitHubのhttps://github.com/Ankyraをチェックしてください。

Escapeのサイトではさらに詳しいドキュメントが見つかる。

 
 

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