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自動運転車による初の歩行者死亡事故

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Uberが実験している自動運転車によって、アリゾナ州テンペで日曜日の夕方に歩行者が死亡した、とBBCが報じた

同社によれば、事故の際、自動車は、ハンドルの前に座っていた唯一人のセーフティドライバによる、自動運転モードによって運転中であった。 この事故は、自動運転車による事故としては、2016年のTesla社による半自律走行の自動車の運転手が死亡した事故以来、おそらく最も重大な事件である。

事故は現在調査中であるが、Uber社は、この事故が完全に検証されるまで、公道での自動運転車の試験を中止することを決定した。 "私たちは、被害者の家族に対して本当に申し訳なく思っています" と同社のスポークスマンは Twitter上の声明の中で発言した。 "この事件の調査に対し、私たちは、地元当局に全力で協力しております。"

事故は、テンペの警察とNTSB(National Transportation Safety Board:国家運輸安全委員会)によって調査中である。 NTSBは2016年のTesla社の事故の調査も行っている。 NTSBは、事故の過失がオペレータ(セーフティドライバ)、自動車のソフトウェア、歩行者のいずれにあったかを調査する。 Uber社はこの調査に協力している。

The San Francisco Chronicleは、Sylvia Moir警察署長の声明を報じた。自動車から撮影されたビデオを基にすると、 "例えどのような運転モード(自動運転あるいは手動運転)であろうと、衝突を避けるのが難しいことは明らかだ。 歩行者は暗闇からいきなり車道に出てきている。" それでも彼女は、セーフティドライバの過失や、自動車自体の欠陥の可能性を排除することはできない。

Uber社は、サンフランシスコ、ピッツバーグ、トロント及びテンペにて、自動運転車の試験を行ってきた。 2017年末、彼らの自動車の自動運転モードでの走行距離は200万マイルを超えた。 これは、自動運転技術が急速に発展していることを示している。 現在、Uber社は、訓練されたセーフティドライバを乗せた上でのテストしか行っていない。 彼らドライバは、ハンドルの前に座っており、自動車が何等かのミスをしたり、危険な状況になった時は運転を代わるように訓練されている。 記録によれば、2017年にUber社のセーフティドライバは、8マイルの走行中に10回程度、運転を交代している。

この事故は、Akshay Anand氏(Kelley Blue Bookのアナリスト)のUSA todayでの指摘通り、自動運転車の安全性に関する社会の認識に影響を与える可能性がある。 " この事故は、自動運転技術に関する社会の認識に大きな影響を与える可能性がある。監督機関、当局そして業界は慎重に対応するべきだ。 "

しかし、2016年の米国の自動車事故死者数は37000人を超え、歩行者の死亡率が9%上昇していることは注意しておこう( NHTSAを参照のこと)。 完全に運転手のいないシステムは、理論的には人間の運転よりも危険を察知できるうえ、人間が全て制御する負荷を緩和できるので、人命を守りうる。

 
 

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