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OpsRampがAIOps推論エンジンを導入

| 作者: Helen Beal フォローする 6 人のフォロワー , 翻訳者 h_yoshida _ フォローする 1 人のフォロワー 投稿日 2018年7月31日. 推定読書時間: 8 分 |

原文(投稿日:2018/06/17)へのリンク

SaaSベースのIT運用管理プラットフォームを提供するOpsRampが、アラートとイベント相関のためのIT Operations推論エンジン用AI(AIOps)を備えた、OpsRamp 5.0を新たにリリースすると発表した。マルチクラウド対応のダッシュボードも備えている。

ハイブリッドIT、マルチクラウド運用、およびクラウドのコスト傾向を管理する目的で、新たに3つのウィジェットが用意された。グローバルアセットウィジェットは、データセンタとクラウド環境全体を対象としたIT資産の地理的分散を表示する。クラウドコストインサイトウィジェットは、パブリッククラウドの現在までの経費を、クラウドアカウント別に、カスタム属性やその他の基準によって示す。また、クラウドコストトレンドウィジェットは、パブリッククラウドに関する経時的なコスト傾向を表示することで、リソースタイプやカスタム属性、その他の基準によるコストトレンドへのアクセスを可能にする。その他の新機能としては、運用データを細かく分析することで運用状況のより詳細な把握を可能にした、新たなカスタムレポート機能や、ITサービスとその配下のワークロード間の視線を通じてITインフラストラクチャのフットプリントを組織化、可視化、監視するように再設計されたサービスマップなどがある。

さらに新リリースでは、IaaSおよびPaaSサービスを管理するため、Microsoft Azure用に46、AWS用に28、Google Cloud Platform用に15のインテグレーションを提供する。新たなインテグレーション対象としては、ハイブリッド監視用のGoogle Stackdriver、拡張サービスデリバリ用のManageEngine ServiceDesk Plus、旧式のITOMスイートから現代的なプラットフォームへの移行を支援するMicro Focus Operations Managerがある。

今回の発表に関する詳細を、同社エンジニアリング担当副社長のBhanu Singh氏に聞いた。

InfoQ: OpsRampはCherwellやServiceNow、Jira Service Deskといったツールに取って代わるものなのでしょうか?そうであれば、どのような差別化機能がありますか?そうでないのならば、これらのツールとの統合は可能なのでしょうか?

Bhanu Singh: 多くの企業がサービスデリバリを強化するために、ServiceNowやCherwell、Atlassian JiraといったITサービス管理ツールに投資しています。これらのツールはインシデント管理に必要な機能はすべて提供してくれますが、大きく欠けているのが、日々のIT運用をより効率的にするための管理機能です。OpsRampはビジネスクリティカルなITサービスと、その基盤となるインフラストラクチャワークロードを可視化し、コントロールするためのIT運用プラットフォームを提供します。また、主要なインシデント管理ツールと統合可能にすることで、根本的な原因解析の改善と解決までの時間の短縮を実現します。さらに、インシデントの完全なビューをハイブリッドインフラストラクチャに提供し、特定のイベントを実際のビジネスへの影響に結び付けるとともに、インシデント発生前に実施された操作アクティビティをServiceNowやCherwellなどのインシデント管理ツールにリンクします。

InfoQ: クラウドの課金情報には、どのような方法でアクセスするのですか?

Singh: マルチクラウド表示ダッシュボードでは、APIを通じて主要なクラウドプロバイダ(AWS、Azure、Google)のコストデータを取得しています。それに適切なインテリジェンスを適用してクラウド費用を推測することによって、クラウドプロバイダやビジネスユニットやITサービス単位、および企業全体での費用動向を把握しているのです。

InfoQ: AIOpsの推論エンジンには、どのようなイベントやアラートが関係しているのですか?

Singh: OpsRampプラットフォームはネイティブおよび外部の機構を使用して、ハイブリッドアプリケーションやインフラストラクチャからデータやメトリクスを収集します。取り込んだメトリクスを元にAIOps推論エンジンがイベントやアラートを集約し、トポロジとクラスタ相関モデルを通じてその意味や関係を構築するのです。例えば、ネットワーキングデバイスの機能がITサービスの可用性に影響を及ぼすならば、推論エンジンがこれらを関連付けて、根本原因を突き止めるために必要なシグナルを抽出します。

InfoQ: IT運用部門が導入している既存のアラートツールとは、どのように連携するのですか?クラウドプロバイダが用意しているものについてはどうでしょう?SolarwindsやDynatrace、AppDynamics、New Relicといったものです。

Singh: 企業のITプロフェッショナルのほとんどが、インフラストラクチャやアプリケーションの監視、イベント相関、アラート管理用の管理ツールを使用しています。OpsRampの仕事は、IT運用チームがこういったツール管理のカオスをコントロールして、自分たちが責任を負うすべてのアプリケーションやサービスに必要な、コンテキストの可視化を手に入れられるようにすることです。当社は一般的に使用されているツールを使ってインテグレーションを構築しているので、ITチームはログやメトリクス、アラート、イベント、チケットなどを、さまざまなツールを使って一ヶ所で(複数のコンソールにログインする必要なく)見ることができるのです。

InfoQ: このソリューションは、アラートに関する労力を軽減する上でどのように役立つのでしょう?

Singh: OpsRampでは、同じ問題から発生したアラートを自動的に相関させて、推論を生成することが可能です。個々のアラートに関する知識や調査、あるいは対応の必要はありません。関連するアラートをひとつの障害に関連付けて、複数のアラートをひとつのインシデントとして管理することで、より迅速な検出と修復が可能になるのです。OpsRampの統合フレームワークによって、さまざまなポイントツールからのアラートをひとつのソースないし真実に統合することが可能になり、アラートに関するノイズや苦労を軽減することができます。

InfoQ: このツールは、インフラストラクチャ上で動作するアプリケーションのどのような情報を教えてくれるのですか?

Singh: OpsRampでは、さまざまな企業向けにレディメードの監視テンプレートを提供しています。OpsRampを通じてユーザは、Active DirectoryやExchange、SharePoint、Dynamicsといった一般的に使用されているビジネスアプリケーション、CassandraやRedis、MongoDB、SQLServer、MySQLなどのデータベース、ApacheやDocker、Kafka、RabbitMQ、Tomcatなどインフラストラクチャミドルウェアの実行状況や稼働時間、パフォーマンス、プロセス、ファイル、ログなどを監視することができます。サービスマップを使用して、基盤となるインフラストラクチャにITサービスをリンクすることも可能です。サービスマップは、一連のトランザクションやアプリ、仮想サーバ、ネットワークデバイス、クラウドワークロードに依存するITサービスを対象として定義することができます。関連するサービスマップをビジネスユニットに公開して、彼ら自身が関心のあるサービスを監視することも可能です。

InfoQ: Micro Focusツールはマイグレーションにどのように役立つのでしょうか?

Singh: 2018年4月にOpsRampは、イベント相関にMicro Focus Operations Manager i (OMi)とMicro Focus Operations Bridge (OpsBridge)を使用する企業を対象とした、独自のマイグレーションプランを導入しました。5.0リリースはMicro Focus OMiとのより深い部分での統合が導入されていて、OMiイベントをOpsRampダッシュボードのアラートとして見ることができるようになっています。Micro Focus OMiインテグレーションは、古いITOMスイートからOpsRampのような現代的なプラットフォームへの移行を進めたいと考えている企業のためのものです。

InfoQ: ‘現代的な’ITOMスイートをどのように定義しますか?

Singh: OpsRampでは、現代的なITOMには次の5つの特徴があると考えています。

  1. 物理、仮想、およびクラウドのワークロードの統一されたビューによる、ハイブリッドなマルチクラウドIT資産に関する完全な可視性、コンプライアンス、透明性。
  2. 単なるインフラストラクチャ管理を越えて、重要なITサービスの依存性理解にまで拡張する能力。企業全体のITに関するビジネスビューを備えた状況認識を推進する。
  3. ITインシデントを監視し、管理し、迅速に解決するインテリジェンス。すべてのイベントに対してコンテキストを認識したアラート情報による、最適な可視性とパフォーマンスが促進される。
  4. ルーチンワークを大規模に自動化し、反復的なタスクにおけるマニュアル作業を省き、新旧のワークロード実行に関する一貫性を維持するための、ポリシベースの管理能力。
  5. 単一のプラットフォームにおける運用とサービス管理のプロセスをシームレスに結び付けて、ユーザエクスペリエンス、スタッフの生産性、IT自動化を促進する能力。

OpsRampのUnified Service Discoveryに関する2018年5月の発表については、こちらを参照されたい。

 
 

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