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AppDynamicsが欧州向けに新たなSaaSサービスをローンチ

| 作者: Helen Beal フォローする 5 人のフォロワー , 翻訳者 h_yoshida _ フォローする 1 人のフォロワー 投稿日 2018年7月27日. 推定読書時間: 6 分 |

原文(投稿日:2018/06/15)へのリンク

アプリケーションインテリジェンスベンダのAppDynamicsは、Amazon Web Services(AWS)のEU(フランクフルト)リージョン上に展開する、新たな欧州向けSaaS(Software-as-a-Service)サービスをローンチした

この新サービスは、データ主権(data sovereignty)が欧州企業に新たな圧力となり、ディジタル化の活動を減速させる可能性について考慮したものだ。今回の欧州向けSaaSでは、AppDynamicsを使ったオンプレミスやクラウド上のアプリケーションの監視や、データレジデンシ(data residency)の管理を行うことができる。これにより、データの所在場所に関する各国固有の管轄および規制のガイドラインに準拠することが可能になる。

AppDynamicsの欧州向けSaaSでは、データをAWS EU(フランクフルト)リージョンに、バックアップをAWS EU(アイルランド)リージョンに置くことによって、すべてのデータが欧州内に留まる。AWS上に構築された今回の新サービスにはさらに、KubernetesからのAppDynamicsへのアクセス、自動アップグレードによる Next Generation Business iQなどが含まれると同時に、既存のSaaSビジネスで提供されているAppDynamicsのSOC 2認証の範囲も拡張される。ユーザに提供される機能としては、アクセス制御、格納時および送信中のデータ暗号化、AWSの既存のセキュリティ機能によるサービス分離などがある。

AppDynamicsのSaaSプロダクトマネージャであるBradley Owen氏に、今回の発表に関する詳細を聞いた。

InfoQ: 今回のローンチの背景にはGDPRにあると思うのですが、実際にそうなのでしょうか?そうだとすれば、その戦略と、規制のどの部分が満足されているのかを教えてください。

Bradley Owen: 今回の新しい欧州向けSaaSサービスは、市場のニーズに応え、ユーザのニーズを満たすものです。欧州の企業は、アプリケーションやビジネスパフォーマンスを監視する方法を、より詳細にコントロールしたいと考えているのです。GDPRについては色々言われていますが、今回の欧州向けSaaS製品の発表とのタイミングは偶然に過ぎません。それでも今回のこのタイミングは、プラットフォームの設計レベルからセキュリティを組み込むという、当社のコミットメントをより強くする機会になりました。

InfoQ: フランクフルトであることの意義は何ですか?

Owen: 欧州のユーザをサポートするためのさまざまな選択肢と、EUのデータレジデンシに関わるSaaSソリューションへのニーズを検討しました。フランクフルトを選んだのは、当社のサービスを補完するものであることと、欧州ユーザに最高のサービスを提供するという当社の期待に応えるものであるという理由からです。

InfoQ: Kubernetesに関するAppDynamicsのユースケースや機能について説明して頂けますか?

Owen: Kubernetesには期待する声がたくさんあります。ですが、先日のCNCFの調査報告によると、大企業にとって、監視が採用上の最も大きな課題となっています。KubernetesにとってAppDynamicsが特別なのは、コンテナのパフォーマンスをユーザエクスペリエンスあるいはビジネスパフォーマンスに結び付けることのできる、唯一のコンテナ監視ソリューションであるという点です。Kubernetesプラットフォームとアプリケーションのパフォーマンス、インフラストラクチャに対する可視性を備えた、完璧なアプリケーションエクスペリエンスの提供が実現します。

InfoQ: Next Generation Business iQについてはどうでしょう?

Owen: アプリケーションの成功は、ビジネスの成功なしに考えることはできません。アプリがクラッシュしたり、あるいはユーザの求めるエクスペリエンスを提供できなければ、ユーザは他の会社に飛び移ってしまうかも知れないのです。これがITの役割を高めます。IT部門を、隔離されたバックオフィスで、ビジネス仲間のために何かを作る人々の集まりとする認識は、もはや成り立ちません。Business iQはアプリケーションチームに、アプリケーションのパフォーマンス、ユーザエクスペリエンス、ビジネス上の成果の即座で明確、かつ実践的な相関関係を実現するプラットフォームを提供し、それによって自社のビジネスを推進するという、創造的かつパワフルなポジションを実現します。例えばCarharttでは、ITチームがBusiness iQを使ってビジネスと連携することによって、テクノロジとソフトウェアが競争上の優位性の確立に寄与できることの実証に成功しています。

InfoQ: 今回のサービスは、AppDynamicsがこれまで提供してきたSaaS製品とはどのように違うのでしょう?また、それらのSaaSサービスはいつ頃から提供されているのですか?

Owen: AppDynamics SaaSは長年にわたって利用されています。その中でユーザから聞いたことのひとつが、欧州におけるデータレジデンシの問題だったのです。それと同時に、当社としても、AWSの最新機能を活用して、オンデマンドのキャパシティニーズに対応できるように、サービスをより簡単にスケールアップ可能にしたいと考えていました。今年初めにフランクフルトでトライアルを開始して、前の四半期からはユーザのオンボードも始まりました。現在はAWSのフランクフルトリージョンを通じて、両者のよい部分を欧州のユーザに提供できています。

InfoQ: 説明にあったSCO2とビルトイン機能について詳しく教えてください。これらは新たに拡張された分野の一部であると解釈してよいのでしょうか?

Owen: セキュリティプログラムに関する透過性と保証をユーザに提供する目的で、AppDynamicsは半年毎にSOC 2 Type II監査を受けています。ユーザと当社が直面している、新しく進化し続ける脅威に対して、当社は今後も迅速な対応を続けていきます。

InfoQ: ユーザ企業がクラウドプロバイダとして、AzureあるいはGCPを望んだ場合はどうなりますか?

Owen: AppDynamicsの重要なメリットのひとつは、アプリケーションのホスト先が単一のクラウドか、複数のクラウドか、あるいはオンプレミスであるかに関わらず、ユーザエクスペリエンスとビジネスへの影響を監視できることです。一方で、AWSユーザ特有のメリットもいくつかあります。例えば、すでにAWSでのワークロードを承認しているユーザは、AWSでのワークロード実行が承認済みであるため、AppDynamics SaaSのパワーをより早く実現できます。その他のケースでは、AWSのための未使用の予算があれば、その一部をAppDynamics SaaSに使用するという手もあります。

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