PivotalがSpring Cloud Data Flowのバージョン1.5をリリースした。リアルタイムデータの処理パイプライン構築用プロジェクトである。新機能は次のようなものである。
- ユーザインタフェースの改善
- Spring Cloud Stream Application Startersの更新
- メトリクスの改善
- 複合タスクに対するネストした分割
- Kubernetesでの改善
ここで新機能をいくつか試す。
以下の図に示すように、Spring Cloud Data FlowはSpring BootやSpring Cloud Stream、Spring Cloud Taskといった多くのSpringプロジェクトの上に構築されている。
はじめの一歩
このクイックスタートガイドではdocker-compose
ユーティリティを使いローカルマシンにSpring Cloud Data Flowをセットアップする方法をデモしている。
DATAFLOW_VERSION=1.5.1.RELEASE docker-compose up
構築後、http://localhost:9393/dashboardからSpring Cloud Data Flowのダッシュボードにアクセスできる。
UIの改善
Spring Cloud Data Flowでのユーザインタフェースの改善点は次のようなものだ。
- より軽量なデザイン。
タスク
タブの改善。他のタブのスタイルと一致させている。- Stream Builderの改善。
- 操作が簡単な新しいページネータ。
クイックスタートガイドでは単純なログストリームをビルトインのビジュアルエディタを使って作成する方法もデモしている。
現在のバージョンではストリームは自動的にデプロイされるが、改善後のStream Builderにはプロパティエディタがあり、デプロイする前にストリームをカスタマイズできる。
デプロイ済みストリームのリストでは新しいページネータコンポーネントが目立つ。1ページの表示件数を20、30、50、100に設定できる。
Stream Application Starters
Stream Application StartersとTask Application StartersはSpring BootとSpring Integrationで動作するスタンドアロンのアプリケーションであり、アップデートされたばかりだ。多くのプラットフォームで独立して動作させることができ、マイクロサービスアプリケーションをプロデュース、コンシュームでき、そしてApache KafkaやRabbitMQを使ってメッセージングを提供できる。
Spring Initializrの特別なバージョンはSpring Cloud関連ライブラリ向けに設計、作成されている。
通常のSpring Initializrアプリケーションと異なる点があることに注意してほしい。
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