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Googleが重要なクラウドデータベースサービスを更新

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原文(投稿日:2018/07/28)へのリンク

最近開催されたGoogle Cloud Nextカンファレンスにおいて、Googleが、新しいデータベース機能とパートナーシップを発表した。これには、Cloud Firestoreの拡張されたベータアクセス、Cloud Bigtableの新しい機能、Cloud Spannerの強く要望された機能が含まれる。SAPとOracleワークロードの拡張したサポートに関する発表もあった。

Google Cloudは、ファーストパーティデータベースサービスの幅広いポートフォリオを持つ。顧客は、Cloud SQLを経由して、MySQLとPostgreSQLデータベースを管理する。昨年リリースされたGoogle Cloud Spannerは、リレーショナルデータベースをGoogleが現代的に解釈したものだ。NoSQLカラムストレージは、Cloud Bigtableで利用でき、Cloud Datastoreは、NoSQLドキュメントデータベースを提供する。Cloud Firestoreは、Cloud Datastoreの次世代を表す。開発者は、モバイル中心の様々なユースケースでFirebase Realtime Databaseを使う。そして、カンファレンスで機械学習を導入したアップデートのあったBigQueryは、管理されたデータ倉庫を提供する。これらすべてをGoogle Cloudマーケットプレイスの90以上のサードパーティデータベースに追加したので、ユーザは選択肢に困ることはない。

Cloud Firestoreは、今までのところ、制限されたベータ版だ。これは、「Cloud Datastoreの次の主要バージョンで、製品のリブランディング」として発表されている。Google Cloudのエンジニアリング部長であるBrad Calder氏が、ブログで、まだベータ版であるが、Cloud Firestoreがより多くのユーザに提供されることを発表した。また、Cloud Firestoreは、既存のCloud Datastoreユーザのために、互換モードを提供することも話した。この新しい「Datastoreモード」を使えば、Datastoreユーザは、Firestoreとの整合性やパフォーマンスを保ちながら使うために、アプリを変更する必要はない。カンファレンスの講演「Cloud Firestoreでスケーラブルなアプリを構築する」において、さらにFirestoreのニュースを共有した。Cloud Firestoreが、アメリカ、ヨーロッパ、アジア太平洋の新しい場所にやってくることを、講演者たちが明らかにした。また、マルチリージョンインスタンスの99.999%の稼動率を示すSLAも共有した。

Bigtable開発は2004年に始まり、多くの中心となるGoogleサービスを支えている。Bigtableは、2015年にGoogle Cloudの公的にアクセス可能なサービスとして出荷された。先週、Googleは、2018年5月からベータ版で、リージョナルなレプリケーションが可能であることを発表した。ユーザは、Bigtableインスタンスを供給するか、既存のインスタンスに複製したクラスタを追加する時に、リンクしたクラスタのインスタンスを作成できる。Googleは、単なるデータ以上のものを複製する。新しい、または、削除したテーブル、追加、または削除したカラムファミリ、そして、カラムのガベージコレクションポリシの変更等もすべて複製する。さらに、Googleは、自動的にCloud Bigtableインスタンスで使える、新しい「キービジュアライザ」機能を追加した。この機能は、トラブルシューティングのパフォーマンス問題で使うために、アクセスパターンの色分け地図を示す。最後に、Googleは、Cloud Bigtableのクライアントライブラリを紹介した。C#とNode.jsはベータ版で、Python、C++、Ruby、Java、PHPは、まもなく実現する。

Cloud Spannerは、CAP定理を破るリレーショナルデータベースであり、強力な一貫性、高可用性、自動レプリケーションを約束する。Googleは、最近、とりわけ、障害回復を簡単にすることを目的にしたインポート/エクスポート機能を追加した。カンファレンスにおいて、標準ドライバとORMツールを利用しやすくする、Cloud Spannerのデータ操作言語(DML)をGoogleは試演した。Googleのプレゼンタは、Query Statsがまもなく実現することも話した。

Google Cloudチームは、さらなるパートナーの統合もからかった。Google、Intel、SAPは、より高いパフォーマンスとSAP HANAワークロードをより安価にするために協力している。

SAP HANAワークロードのための、来るべきIntel Optane DC Persistent Memoryによって強化されたCompute Engine仮想マシンを提供するために、今週、私たちは、IntelとSAPとの協力を発表しました。このIntel Optane DC永続メモリを持つGoogle Compute Engine VMは、より高い全般的なメモリ容量を提供し、動的ランダムアクセスメモリ(DRAM)だけのインスタンスと比べて、低コストになります。SAP HANAと他のインメモリデータベースワークロードのためのIntel Optane DC Persistent Memory上にあるGoogle Cloudインスタンスは、初期アクセスプログラムを通して、すぐに利用できるでしょう。

Googleは、SAP HANAワークロードを適応させるため、より大きなVMタイプのための計画を共有した。その計画では、今日、利用可能な4TBマシンタイプに加えて、12TBと18TBメモリのVMに取り組んでいる。

Googleは、Google Cloud上で、Oracleワークロードを新しくサポートすると約束した。Calder氏は、GoogleはGoogle Cloud上で、マネージドOracleワークロードを提供する、マネージドサービスプロバイダとパートナーになると言っている。顧客は、既存のOracleライセンスを利用して、他のGoogle Cloudサービスと同様のサポートを、同じ応答時間で受けられる。詳細は、今回、重要ではない。このサービスは、2018年の秋に計画されている。

 
 

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