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Google CloudがEU内のクラウドデータ移行用にTransfer Applianceベータ版を発表

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原文(投稿日:2018/11/20)へのリンク

Googleは、大容量データをGCP(Google Cloud Platform)に迅速かつ安全に移動可能な大容量サーバであるTransfer Appliance発表した。EU(欧州連合)内でベータ版として提供される。データの転送はEU内のGCPのTransfer Applianceを使用して処理され、データがEUを離れることはない。

GoogleがTransfer ApplianceをEUで提供することには、GDPRなどEUの厳格なプライバシ規則に従って、顧客がデータを移動することを支援するという目的がある。現在ベータ版として提供されるこのデバイスは、20TB以上のデータのポーティングに関わるジョブ用に設計されている。さらに、Transfer Applianceで送信されるデータはキャプチャ時に暗号化されるので、ユーザは、最終的なCloud Storageの送信先にアップロードする時にデータを復号化するための暗号化キーのみ所持していればよい。

 
引用: https://cloud.google.com/transfer-appliance/

音声データから衛星画像アーカイブや風データに至るまで、幅広いデータが、一般的にGCPユーザによってTransfer Applicanceを使って移動される。さらに、Googleの移動情報によると、HDFS(Hadoop Distributed File System)クラスタからGCPというユースケースでも広く使用されている。

多くのユーザが、パワフルなApache SparkやApache Hadoopクラスタを、Cloud Dataprocを使用してGCP上で運用しています。SparkやHadoopのマネージドサービスは、クラスタを短期間で立ち上げて、クラスタ管理をサービスに提供することが可能です。Transfer Applianceを使えば、オンプレミスのHDFSクラスタからGCPに、ペタバイト単位のデータを簡単に移行することができます。

複数のパブリッククラウドプロバイダが、顧客のローカルサーバからクラウドにデータを移行するためのアプライアンスを提供している。例えば、AmazonのソリューションであるSnowballは50TBないし80TBの容量を、Microsoft Data Boxは100TBの容量を、IBMのCloud Mass Data Migrationサービスは120TBの容量を提供している。2015年にSnowballがパブリッククラウドプラットフォームの最初のアプライアンスサービスとなり、2017年に他のクラウドプロバイダ – Google、IBM、Microsoft Azureが同様のサービスでそれに続いた。さらにAmazonは、米国を越えて、アジアやヨーロッパにも最初にSnowballを提供している。他のベンダもサービスを米国外からEUへと拡大し、その結果として、EUの規則に従うため、データをEU加盟国内に留めるようになったのだ。

ユーザはGCPコンソールから100TB構成、総使用容量200TBのTransfer Applianceを直接要求することができる。さらにGoogleでは、480TB構成、総使用容量1ペタバイトを近日中に提供する予定だとしている。

 
 

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