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Googleのソフトウェア駆動「ハイブリッドクラウドプラットフォームがアルファ版からベータ版へ移行

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原文(投稿日:2019/02/27)へのリンク

Google Cloud Next 2018で発表されたCloud Services Platform (CSP)が今回,ベータ版として公開された。Kubernetesで動作するこのサービスコレクションは,オンプレミスインフラストラクチャ上で稼働し,Googleがユビキタスなテクノロジスタックとして期待するものを表している。

CSPには,Google Cloudユーザやオープンソースの信奉者には馴染みのテクノロジが組み込まれている。基本となるのはGoogle Kubernetes Engine(GKE)で,まだ一般向けリリースされていないGKE On-Premが使用されている。クラウドあるいはオンプレミスのKubernetesクラスタにわたって適用される共通インフラストラクチャの構成ポリシを形成する,新たな(ベータ版の)CSP Config Managementも含まれている。さらには,Googleが開発したサービスメッシュテクノロジであるIstioStackdriver MonitoringGCP Marketplaceから提供されるコンポーネントなどとも連携する。サーバレスプラットフォームであるKnativeのサポート,ApigeeによるAPI管理,Cloud Buildによる継続的インテグレーションなどもセールスポイントだ。

イメージ引用: https://cloud.google.com/cloud-services-platform/

Google Cloudサービスがオンプレミスインフラストラクチャにまで拡張されたのはなぜだろう?The Registerによれば,”Googleの今回の動きは,企業はまだクラウドに全面移行する準備が整っておらず,ハイブリッドアプローチを望んでいる,ということを認識したものです。規制産業には単純に,オンプレミスへの投資をすべて破棄する訳にはいかない,という事情もあります。” Google Fellowで副社長のUrs Hölzle氏はThe Next Platformで,ワークロードの90パーセントは依然としてオンプレミスで動作しているため,市場ではポータブルでインフラストラクチャ不可知のスタックが重要視されている,ということを指摘している。

[大企業は]近代化の必要を認めており,最終的にはクラウドに移行することになるという認識も持っていますが,これらすべてを一気に実現したいとは思っていません。さらに,ひとつのベンダに賭けることも望みません。そのため当社では,KubernetesとIstioをベースとしていることから,CSPがLinuxと同じくらい将来性があるという点を,当初よりセールスポイントとしています。

Linuxを選択すれば,その実行基盤とするもの – Dell,Hewlett Packard,GCP – と,その上で実行するもの – MySQLやOracle – を選択することができます。どれでも間違いなく動作します。CSPはKubernetes,Istio,Knativeなどをベースとしているので,マネージド形式で提供されるすべての機能に加えて,スタックのコアも含むすべての実行部分が実際にオープンソースであり,独自に運用することが可能なのです。

これからはパブリッククラウド間ではなく,今後20年間のエンタープライズコンピューティングを定義するスタックの間で競争が行われることになるだろう,とHölzle氏は予測し,Googleの目標は”競争に勝利し,今後20年間のデフォルトソフトウェアスタックになること”だ,と述べている

新たなホワイトペーパではGooglerのEric Brewer,Jennifer Lin両氏が,GoogleはCSPを”SaaSプロバイダ,開発者,ITオペレータ,およびそのエンドユーザのアプリケーション近代化を支援する”ために開発した,と述べている。インフラストラクチャをアプリケーションから分離し,ソフトウェアチーム同士を分離し,開発者を運用から分離し,セキュリティを開発や運用から分離することによって,CSPはそれを実現可能にする,というのが氏らの主張だ。Googleでは,チームやインフラストラクチャにアジリティを望むユーザに対してパブリッククラウドを使用させるのではなく,これらクラウドのメリットをオンプレミス環境で提供することが可能になる,と考えている。同社のChen Goldberg氏はThe New Stackに,パブリッククラウドとの一貫性が重要だと述べている。

"クラウドのメリットを否定する人はいません。当社のユーザもクラウドが実現するメリットに喜んでいますが,ワークロードの大半はいまだオンプレミスで実行されているのです。CSPは,クラウドの真の活用を可能にする,初めてのソフトウェアベースのプラットフォームです。真のクラウドをオンプレミスで実現すると同時に,当社のクラウド環境との一貫性も提供するのです”,Goldberg氏は述こうべています。”当社のユーザは,ワークロードを任意の場所で実行することを望んでいます。当社では,ハイブリッドの問題はポータビリティではなく,インテグレーションや人,スキルにある,というユーザの声を聞いています。さまざまなツールのトレーニングを行うのに,どれほど時間が必要でしょうか?両環境に対する一貫性の重要さが,当社をCSPに導いたのです。”

CSPは今,競争の中に踏み込みつつあるが,同社のソフトウェア駆動アプローチは,大手競合他社の提供する統合インフラストラクチャサービスとは一線を画するものだ。MIcrosoftのAzure Stackは,ハードウェアパートナの提供する統合システム・サービス内にパブリッククラウドの重要な機能を組み込むことで,ハイブリッドの一貫性を保証している。AWSは2018年のInventでAWS Outpostsを発表してレースに加わった。AWS Outputに関する詳細な資料はほとんどないが,これも同じく,企業のデータセンタ内で実行するハードウェアキット経由で提供されている。IBMのCloud PrivateはKubernetesとCloud Foundryを含むソフトウェアベースのプラットフォームを提供し,ユーザが提供するインフラストラクチャ上で動作する。

Holzle氏によるとCSPのアルファ版は,Googleの歴史の中で最も成功したもののひとつである。ただし,一般利用開始に関するタイムラインは提供されていない。 現時点では価格も発表されていないが,ノード単位の課金でライセンスされることは明かされている。GKE On-PremとCSPはいずれも,現時点ではGoogleのセールスチームからのみ入手可能である。

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