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MicrosoftがJava EEからクラウドへのマイグレーションを調査,Javaコミュニティに参加を呼び掛け

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原文(投稿日:2019/03/19)へのリンク

Microsoft AzureエンジニアリングチームがJavaコミュニティに、Java EEアプリケーションからクラウドへの移行時の問題を理解するための調査への参加を呼び掛けている。同チームでは、Java EEアプリケーションをクラウドに移行した経験を持つか、現在移行中、あるいは計画を持っている開発者からの情報を求めている。調査へのエンジニアの参加を通じて、Microsoft Azureは,Java on Azureを運用する上で重要な立場にある開発者の声を直接聞き、Javaコミュニティとの意義ある対話を促進するという目標を掲げる。

一連の取り組みに関して、元Oracle Java EEエバンジェリストで、MicrosoftではJava on Azureのプリンシパルプログラムマネージャを務めるReza Rahman氏は、次のように述べている。

私たちチームは、クラウドに移行するJava EE開発者のニーズを理解したいと,心から願っています。開発者の本当の声を聞き、すべての人たちにとって有益なものを作り上げるという目的の他には,何も意図ありません。

あなたの時間を少し頂きたいという以外に、私たちは何も求めていないことをご理解ください。Microsoftのエンジニアリングへの参加がセールスや提案、マーケティングといった目的で使用されることはありません。Java EEエコシステムにおける真の顧客価値の創造を支援するために、Javaコミュニティの意見を聞くことが目的なのです。

同社でJava on Azureのプリンシパルプログラムマネージャを務めるベテランのAsir Selvasingh氏も、次のように述べている。

MicrosoftはオープンソースとJavaを愛しています。当社のユーザはJava SEやSpringと同じように、Java EEにも強い関心を示しています。今回の取り組みは,Javaワークロードをデプロイし、スケールアップする上で、Azureを最も顧客主義の場所とするために実施されている活動の一環です。

Microsoft Azureは,Cloud Native Computing Foundation(CNCF)のメンバとしてアンバサダの役を担うと同時に、理事会および技術監視委員会、マーケティング委員会にも参加している。

今回の調査について、Rahman氏が説明してくれた。

InfoQ: 今回の調査は、MicrosoftがJava EEに関して行った初めてのものでしょうか?

Reza Rahman: 現在のMicrosoftにおいて中核をなす原則のひとつとして、(限度を越えない範囲において)顧客指向の企業になる、というものがあります。そのために、私たちチームにできる重要な方法のひとつが、エンジニアリング調査を通じて同僚のエンジニアたちに協力することなのです。Microsoft内のさまざまなチームが、実直にそれを行っています。Java開発者にとっては少々驚きかも知れませんが、例えば.NET開発者は、あまりこういったことをしません。それを変えて、もっとJavaに近いものにしていきたいのです。例えば、私たちはつい最近、Springエコシステムに関する調査を終えたばかりです。そして現在は、よりJava EEにフォーカスした調査を行っています。これ程の規模でJava EE開発者にアプローチしたのは、私たちにとって確かに初めてのことです。

InfoQ: エンジニアリング面での取り組みと、それにJavaコミュニティがどの程度参画しているのか、もう少し詳しく説明してください。

Rahman: 分かりました。私たちのチームが何をするかを決める上で重要な方法のひとつは、人々と一対一で話すことを通じて、開発者コミュニティそれぞれの声を注意深く聞くことです。Travis Lowdermilk/Jessica Rich両氏の"The Customer-Driven Playbook"や、Cindy Alvarez氏の"Lean Customer Development"といった書籍のおかげで、業界内でもこのような考え方が一般的になりました。これはソフトウェアがよりユーザ中心に、よりコラボレーティブになったということであり、私たちが経済学や社会科学といった他分野の研究から学んだ成果です。

真のニーズを理解してそれを提供することで,生産性と顧客満足を最大限に高めることが可能になります。ユーザの立場からすれば,実際に機能を提供するエンジニアリングチームと一緒にいる時間を持つことは,非常に価値のあることだと思います。それぞれの調査には,ある程度の違いがあります。コミュニティに広く関わるものもあれば,そうでないものもあるのです。私たちの場合は,コミュニティに広く関わる方法を選択していますので,皆さんの支援があればと思っています。Springの調査の時も,幅広い開発者が参加してくれました。

InfoQ: Microsoft Azureでは,Java EEからクラウドに移行するプロセスにおいて,何らかの問題はありますか?

Rahman: これまでのところは,回答者はAzureの提供機能に十分満足してくれているようです(実際にクラウド移行を完了したユーザもいます)。実施中のベータプログラムに参加を希望している人もいます。本当に心強いことだと思います。改善すべき部分はもちろんありますが,今のところ大きな問題は発生していません。ただし,私たちの調査はまだごく初期の段階ですので,Java EEコミュニティからもっと学ぶべきことがあるのは確かです。理屈の上では,MicroProfileやJakarta EEで学んだことも,応用可能な部分はある程度共有できるはずです。Springコミュニティでも,過去に同じことをしていると思います。

InfoQ: 今回の調査の結果にJavaコミュニティが期待できるものは何でしょうか?

Rahman: Azure自体に対するコミュニティからの貴重な意見,特に移行に関与する人たちの意見を確認することができます。少なくとも,現在最大手のクラウドプラットフォームのひとつが,コミュニティの幅広い利益に供するために最善を尽くしていることに対して,なにがしかの理解を得られればと思っています。当社は,開発者が自身のワークロードを運用する上で,Java EE(およびSpringやJavaなど)のための最高のクラウドプラットフォームのひとつになりたいと考えているのです。

InfoQ: 最終的には年次調査になって,Jakarta EEやMicroProfileなどのアップグレードと足並を揃えるようになるのでしょうか?

Rahman: 面白いアイデアですが,現時点ではその予定はありません。私たちチームは今回の機会を活かして,Java EEコミュニティについてより深く学ぶことができました。ですから次には,調査自体を有意義なものにする必要があります。可能ならば,将来的にもう一度これを実施して,Java開発者たちがMicrosoftとAzureに本当に求めるものについてより深く学びたいと思っています。今回の調査の成果がどのようなものか,将来的にどのようなギャップが現れるか,といったことによっても違ってきます。

調査には役職や組織内での意思決定,現在のJava EEアプリケーションサーバの利用状況,クラウド戦略といった質問が含まれている。調査は順調に進行中で,数週間内に完了する予定である。

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