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急拡大する組織の中でハイパフォーマンスなチームを育むには

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原文(投稿日:2019/07/04)へのリンク

自社業務の急拡大をサポートするため、N26は、自社が取り組むべきもの、仕事の方法、組織構造に関する共通ビジョンを公開している。Target Operating Modelと呼ばれるこのビジョンは、同社がチームの自律性と連携を最大化しながら拡大するのを助けてきた。QCon New York 2019では、同社チーフサイエンティストのPatrick Kua氏が、急激に拡大する組織におけるハイパフォーマンスなチームの育成について講演した。

N26は顧客数の急速な拡大を続けている。これほど大きな成長をサポートするには、チーム全体にも成長が必要だ。多くの業務がテクノロジに依存していることから、N26では、従業員数の急激な拡大を求めなければならず、いわゆるハイパーグロース(hypergroth)が必要な状態になった、とKua氏は言う。

ハイパーグロースによって、企業は急速に変化する。多くの企業(Google、Twitter、Uber)が、急成長という問題に関して、多くの書き物を残している。Kua氏は、N26が今後6~8ヶ月内に達成を望む共通ビジョンとして、Target Operating Modelを公開した。"完璧でないことは分かっていますから、モデルなのです"、と氏は言う。"ですが、私たちが何をしようとしているのかだけではなく、これを達成するためにどのように働き、どのような組織構造にすべきかについて、共通のビジョンを提供してくれます。"

規模の異なる組織は、規模に合った働き方をする必要がある、とKua氏は言う。組織の規模が大きくなるほど、より焦点を絞るか、あるいは新たなスキルやエクスペリエンスを導入する必要がある、というのが氏の主張だ。多くの場合において、これは、新たな役割の存在を意味している。初期のモデルのひとつでは、チームのサポートをスケールアウトする方法として、エンジニアリングマネージャを導入した。さらには、技術的リーダシップを高める一助として主任エンジニアという役割を設定し、組織全体として合理性のある技術的連携を重視したこともあった。

その時点での自社の状況に対して最適なものを求め続けたことにより、N26は現在、Target Operating Modelの3回目のイテレーション(v1.2)に達している。

ハイパーグロースとチームの自律性について、Patrick Kua氏に聞いた。

InfoQ: N26はどれほどの速さで成長しているのですが?

Patrick Kua: 当社はベルリンを本拠地に、世界に愛される銀行の設立をミッションとするチャレンジャーバンク(challenger bank)です。昨年にはイギリスで業務を立ち上げました。2017年後半の顧客数は約45万人でしたが、先頃、欧州の全市場で350万人の顧客を持ったことを発表したところです。

テクノロジに20年近く従事している者として、私は、これほど急速に変化する環境において、チームのために可能な限り最高の環境を構築したいと思いました。私は常々、管理で重要なのはシステムの管理と最適化である、と考えています。テクノロジにおいて、これは、コーディネーションを最小限に抑えつつ、自律性と整合性のバランスを図った、望み得る最善の組織構造について考えることです。プロダクトとチームに対する要求が急速に変化する状況において、これは簡単なタスクではありません。

InfoQ: N26の個々のチームは、どの程度の自律性を持っているのでしょうか?

クア: 自律性というのは、興味深いものです。私たちが運用モデルでやろうとしたのは、自律性と整合性を本当に最大化することです。この2つは常に困難なものですが、私が関心を持っていることのひとつは、自律性の境界について皆に理解してもらうことです。自律性を重視できる状況においては、誰の自律性にもどこかで限界がある、という点に注意しなければなりません。

当社のような企業は、法律による規制を受けています。従って、企業としての私たちの自主性には、他のテクノロジ企業と比較した場合、常にある程度の限界があります。

チームの観点で私たちが試みたのは、ドメインを基本として、焦点を絞ったプロダクト領域とチームを作り上げることでした。目標は、そのプロダクト分野のサービスや機能をどのように形成するかに関して、多くの自律性を持ったチームを作ることです。依存関係を持った別のチームと協業する可能性もあります。その場合には、自律性は少し難しくなります。もちろんチームには、自分たちがどのように働きたいかを選択するという自律性もあります。

例えば、チームが使用するアジャイルプラクティスについて、当社では規定していません。かんばんを使用してフローを重視しているチームもあれば、もっとイテレーションを重視して、XPやスクラムを使用して計画を立て、レビューやレトロスペクティブを行っているチームもあります。チームの仕組みには多くの自律性があるのです。

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