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"AWS IoT Day"要約 - 8つの強力な新機能

原文(投稿日:2019/12/09)へのリンク

先日ラスベガスで開催されたAWS re:Inventの事前発表のひとつとして、Amazonは、同社のIoT(Internet of Things)プラットフォームの8つの新機能を公開した。Secure Tunneling、Configurable Endpoints、Custom Domains for Configurable Endpoints、Enhanced Custom Authorizers、Fleet Provisioning、Alexa Voice Service(AVS)インテグレーション、AWS IoT Greengrassでのコンテナサポート、Stream Manager for AWS IoTがその内容だ。

Secure Tunnelingでは、ポート443上にTLS 1.2暗号化を使用したセキュアなトンネリングをセットアップすることによって、低レベルな運用ネットワーク上にあるデバイスに対しても、デバイス間のセキュアなチャネルが提供される。トンネルを通じたコマンドとデータの移動はローカルプロキシが行う。AWSチーフエバンジェリストのJeff Barr氏は、この機能の重要性を次のように説明する。

この機能は、極めて一般的なユーザ要件である、ファイアウォールによる制限の先にあるIoTデバイスへのアクセス、トラブルシュート、修正を行うためのものです。医療機器やユーティリティメータなど、IoTの面を持つ特殊なハードウェアに、この機能は特に関係します。

Custom Domains for Configurable Endpointsでは、独自のDNS CNAMEとサーバ認証を備えたカスタムAWS IoT Coreエンドポイントの生成が可能になる。これによって企業は、自身のアイデンティティをブランド化した完全修飾ドメイン名を提供する、独自のルート認証局を管理することが可能になる。

独自のアイデンティティの実装とマネジメントソリューションの導入を検討中の企業には、IoTデバイスとのトラフィックの認証と承認を行うEnhanced Custom Authorizersが有効だ。この機能は、AWS Iot Coreのサポートするすべてのプロトコルで利用が可能である。利用例として、単純なトークンをHTTPおよびWebSocket(WSS)コネクション経由で送信することで、MQTTコネクションの認証と承認に使用することができる。

Alexa Voice Service(AVS)インテグレーションは、必要な処理の一部をクラウドにオフロードすることによって、Alexa組み込みデバイスの構築に関わるコストを低減するものだ。AVSを使うことで、1MB未満のRAMやARM Cortex Mクラスのマイクロプロセッサを持つデバイスなどにも、より小さいフットプリントでAlexaを統合することが可能になる。A Cloud GuruのシニアテクニカルインストラクタであるFaye Ellis氏が、さらに詳しく説明してくれる。

Alexaの音声機能は、今やあらゆるタイプのネットワークデバイスに進出しています。関連するワークロードをクラウドにオフロードすることで、Alexa組み込みデバイスの製造コストは、最大で50パーセント削減することが可能になります。

IoTデバイスの管理は企業にとって困難な課題だ。Fleet Provisioningは、大規模なフリートをAWS IoT Coreにデプロイ可能にすることで、このようなニーズに対処する。この機能を使えば、AWS IoT Coreに最初に接続する汎用デバイスに対してユニークな設定を行うことが可能になる。

Configurable Endpointsは、ドメインや認証メカニズムなどのカスタマイズを通じて、企業が自らのAWS IoT Endpointをコントロールできるようにするものだ。その重要性について、Barr氏は次のように説明している。

これによって、 既存のエンドポイント(おそらくは、すでにフィールドにあるデバイスにハードワイヤされているでしょう)を変更することなく、フィールドに配置された更新の困難なデバイスとの後方互換性を維持しながら、AWS IoTへ移行することが可能になります。

これらの機能に加えてAmazonは、計算処理やメッセージング、データ管理をローカルで実施するプラットフォームであるAWS IoT Greengrassに対しても、さらなる投資をしている。例えばContainer Support for AWS IoT Greengrassでは、Dockerコンテナとアプリケーションのデプロイ、実行、管理が可能になる。さらにStream Manager for AWS Iot Greengrassでは、IoTデバイスからのデータストリームを収集、処理、排出し、Amazon Kinesis Data Streamにルートするようなストリームアプリケーションを開発することができる。

 

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