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新しいMicrosoft Edge - Microsoft Build 2020より

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原文(投稿日:2020/07/30)へのリンク

Melanie Richards氏は先日のプレゼンテーションで、ChromiumベースのMicrosoft Edgeで採用し、近々ユーザやWeb開発者に提供する予定の新機能について紹介した。Chromiumに移行して以来、Edgeは徐々にユーザシェアを伸ばしており、デスクトップ/ラップトップデバイス上ではFirefoxを抜いて2位のブラウザになった(netmarketshareによる)。

Melanie Richards氏は、先日のMicrosoft Build 2020において、Edgeブラウザのユーザおよび開発者エクスペリエンスの向上を目的とした、Microsoft EgdeチームによるChromiumへのコントリビューション活動の要約を紹介した。Chromiumエンジンへのスイッチを発表した2018年12月以降、Microsoftは、Chromiumプロジェクトに対して3,000以上のコミットを実行している。コミットの内容はブラウザUIのアップデートやWebプラットフォーム、JavaScriptエンジン、開発ツール、Skiaの組み込みなど多岐に渡る。

プレゼンテーションの中でRichards氏が特に取り上げたのは、Webプラットフォーム、Webアプリケーション、開発者ツールに関する機能だった。InfoQでは以前、Formコントロールのリフレッシュを目的としたMicrosoftとGoogleのコラボレーションについて報告している。この活動は、よりモダンな外見を実現すると同時に、タッチ操作のサポートやアクセシビリティを改善する目的で、インページコントロールの標準化(Open UI)を探る活動の一部として行われたものだ。

コントロールを独自に書き直している開発者が最も不満に思っているのは、ブラウザエンジン間で統一感を出すためにコントロールのルック・アンド・フィールをカスタマイズすることが難しい点である。調査によると、開発者がその主犯として挙げているのが<select>コントロールで、カスタマイズの対象となっている。実際にJed Watson氏は、React Conf 2019で、氏のreact-selectコンポーネントの人気(1週間で250万ダウンロード)と、その適切なAPI作成の難しさについて報告している。

さらにRichards氏は、WindowsのハイコントラストをサポートするMicrosoft Edgeの機能をデモしてみせた。この機能では、W3CのMedia Queries Level 5仕様の一部であるforced-colors仕様と、CSS Color Module Level 4仕様のCSSシステムカラー仕様を活用している。

Richards氏は、新しいEdgeの特徴として、100パーセントのHTML5アクセシビリティスコアインキングレイテンシ(inking latency)の改善(タッチデバイスで重要)、スクロールレイテンシの低減、メモリおよびバッテリ使用効率の向上などを実現している点を強調した。氏が挙げたパフォーマンス、バッテリ寿命、プライバシの改善については、Wall Street JournalのJoanna Stern氏も、プライマリブラウザをSafariまたはEdgeに変更するようにMacユーザに推奨する理由として挙げている。あるテストでは、6ページをロードするために、Chromeが1.4GBのRAMを使用したのに対して、Edgeは665MBであった。別のテストでは、Microsoft Edgeでのブラウジング時に、メモリ使用量が27パーセント削減された。

Richards氏はさらに、プライバシ保護に関してStorage Access APIの果たす役割や、ユーザトラッキングの防止方法についてデモした他、折りたたみデバイスをサポートする特別な機能や、クライアント上での高速なメディア編集についても紹介してみせた。

新しいEdgeはWebアプリケーションにも対応する。その一方でPWAは、その大幅な機能追加によるメリットをEdge内で享受する。PWAでは、OSログイン上での実行(Edge 83/Windows 10)、キーベースのショートカットの登録、ユーザが特定のURLを起動した場合の自動ローンチWindowsコントロールのカスタマイズ(ウィンドウタイトルバーなど)が可能である。また、WebView2は、Webコンテンツをネイティブアプリに埋め込み可能にするものだ。

開発者向けツール(dev tools)は、11言語で使用できるようになると同時に、全般的なアクセシビリティ改善によるメリットも受けている。DOMが3Dで視覚化できるようになり、z-indexに関連するデバッグが速くできるようになった。

Z-indexビュー

Chromeと同じように、開発者は、beta、dev、canary各チャネルで新機能をプレビューできるようになる。betaとstableの新バージョンは、6週間毎に公開される。オリジン試用版(Origin Trial)もMicrosoft Edge Origin Trial Programで使用することができる。

さらにMicrosoftは、これまで手動ダウンロードのみが可能であった新しいEdgeブラウザを、Windows Update経由で配信して自動インストールし、Edgeの旧バージョンをリプレースする予定である、と発表した(企業ユーザは例外になる可能性がある)。デスクトップ/ラップトップデバイスで第2位のブラウザとなった(netmarketshareによる)最近のEdgeの市場シェアの増加は、この点から説明が付くかも知れない。

Richards氏の講演では論じられなかったその他の機能も、Build 2020で紹介されている。その中には、コンテンツ(リンク、イメージ、テキスト、ノートなど)のオーガナイズを支援する機能であるCollections、コンテントディスカバリを目的としたPinterestとのコラボレーション、サイドバー検索、ITプロフェッショナル向けの新しい同期およびカスタマイズオプションなどがある。

Microsoftはまた、現行あるいは今後の機能に関する完全かつ詳細なリストを、新機能の動機となった問題の説明やソリューションの設計(Microsoft Edge Explainers)と合わせてオンラインで公開している。講演の全内容はMicrosoft Build 2020の一部として録画されており、オンラインでの参照が可能である。

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