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Katherine Kirk氏との一問一答 - 不確実な時代のエントロピに対処する

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原文(投稿日:2020/09/24)へのリンク

InfoQは先頃、変革のレジリエンス(Transformative Resillience)を専門とするリーダシップコンサルタントで講演者のKatherine Kirk氏が行った、"When There's No Control, What Can You Do To Thrive?"と題された講演の録画記録を公開した。拡散化(entropyt)と複雑性(complexity)による避け難い組織的影響に対処するツールを提供することが、この講演の目的だ。講演では状況認識と分析を使って変化を理解し対応する方法を論じるとともに、現在のパンデミック下で急速に変化する状況に対応するためのツールにも言及した。

Assurity ConsultingのCOVID-19募金活動である"Bringing the Future Forward"で講演したKirk氏は、"劣化(degration)、機能不全(disfunction)、終結(expiry)"として表面化するエントロピ(entropy)が、個人やチーム、プロダクト、人間関係にどのように影響するかを説明した。その中で氏は、リーダが今現在のダイナミクスを理解し、対応することを通じて、エントロピに"対抗する(counterbalance)"ことが可能だ、と述べている。

劣化、機能不全、終結の例

感情強度(emotional intensity)は"知性のクリプトナイト"であり、個人が客観的に対抗するのを難しくする、と氏は言う。そのために氏は、この強度を意識するツールを提案するとともに、"強度が低ければ、目の前にある状況を認識し、選択することが可能になる"と述べ、感情強度の高さによって事実をありのままに見ることを妨げられている状態と対比する。

"感情が高まっている時、それは私たちの内面へと向かいます。感情は現実よりもっと身近な場所、すなわち私たちの中にあるのです。それによって私たちは盲目的になり、状況を見ることができなくなります。選択肢として何があるのか、まったく理解できなくなるのです。

劣化、機能不全、終結に対抗するために知性と創造的思考を適用することで、リーダは"エントロピの受容"を学ぶことができる、とKirk氏は説明する。

 

エントロピの兆候

感情強度およびエントロピへの対抗手段としての知性の適用について、Katherine Kirk氏と議論した。

InfoQ: チームやプロダクト、組織に影響する自然な力としてエントロピが語られていますが、パンデミックとその結果としての変化は、これに対してどのように作用しているのでしょうか?

Katherine Kirk: チームやプロダクト、組織に対するエントロピ(と時間の矢)の影響は、変化、もつれ(entanglement)、不完全な結果という、3つの課題を絶え間なく生み出すことです。いずれも通常は、問題なく処理されるものです。ある程度の時間であれば、その逆の状態(コントロール、独立性、完全性)を達成することは可能です。必然的に課題が再現した場合でも、効果的に対応するプロセスが私たちにはあります。しかし、パンデミックの発生は変化を増大させ、もつれを強くし、極端なペースと広範なマクロレベルで不完全な結果を引き起こし、私たちの生活や相互関係、仕事の根本に影響を及ぼしているのです。これはつまり、デリバリとビジネスの対応が問題になっている、ということです。例えば、リモートで生活し、対話し、仕事をするにはどうすればよいのか?クライアントにどうやってサービス提供をするのか?どうやってビジネスを発展させるのか?私たちのプロダクトは今、重要なのか?

InfoQ: リーダが自身の環境におけるエントロピを理解するように支援する上で、一般的にどのような課題を克服する必要があったのでしょうか?

Kirk: パンデミックの間は、リーダとチームがサバイバルモードから脱け出して、効果的な戦略的思考を取り戻すための支援が中心になっています — このカオスをどうすればコントロールできるのか、ソーシャルディスタンスなどを必要とするような、これまでとはまったく違う関係性をどのように扱えばよいのか、プロダクトやサービスに対する影響などの不完全な結果をどう克服すればよいのか?どうすれば全体的なビジョンに私たちの戦略や重点を合わせることができるのか?

InfoQ:講演では、もっとコントロールできた時代の再来をリーダが待ち望んでいることを指摘すると同時に、そのような時代が存在したことはなかった、とも指摘していましたが、何が原因でこのような妄想が始まったと思われますか?

Kirk: コントロールを得ることは可能です。ただし永遠には続きません。完全なコントロールができる、常にコントロールできるという妄想は、変化のレベルが低く、管理が可能であった時代の生活や仕事から発したものです。すべてが予想通りに進行するので、"制御不能"な変化が発生するとは考えないのです。しかし、そうではありません。エントロピの低い、すなわち変化の少ない時代に生きたという、単なる幸運に過ぎないのです。考えてみてください — あなたの顔は時間とともに、ゆっくりと年をとります。それが故に、10年前の写真を見てショックを受けることは少なくありません。年をとることは止められないのです。ですが、それをリアルタイムに感じることはありません。実際に私たちは、何年もの間、外見や見かけの年齢はコントロール可能であると感じています。しかし、あなたが跪いて、自分のDNAが年をとらないように全力で祈ったとしても ... 結果にまったく違いはないでしょう。あなたの許可がなくても、私たちが話している間にもDNAは年をとります。それは今後もずっと続いて — コントロールすることはできません。ビジネスやデリバリも同じことです。

InfoQ: あなたの説明した方法を読者がもっと学ぶためには、どのような方法がありますか?

Kirk: 私はここ数年間活動を休止して、素晴らしい人たちと一緒に開発やケーススタディに取り組んでいます。実践者たちの小さなコミュニティの支援で執筆した本が、間もなく発行されると思います。楽しみにしていてください!

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