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MicrosoftがVisual StudioでGit Experienceをリリース

原文(投稿日:2020/11/30)へのリンク

今月初め、2020年の.NET Conf開催中に、Microsoftは最新バージョンのVisual Studio for Windowsをリリースした。新しいバージョンでは、.NET 5に関連するいくつかの改善があった(同じイベントで同時にリリースされた)。ただし、このリリースの最も重要な機能の1つは、Microsoftが「The Git Experience」と呼んだものであった。これは、GitをVisual Studio 2019のデフォルトのソース管理エクスペリエンスにする一連のツールである。新しい機能により、開発者はGitリポジトリをVisual Studioから直接制御でき、コンテキスト切り替えを減らすことができる。

Microsoftは最初は、今年3月に新しいgitツールを発表した。それ以来、Visual Studio開発チームは、コミュニティフィードバックを使用して、ユーザーインターフェイスを改良し、新機能に取り組んでいる。.NET Confでの公式リリースにより、Git ExperienceはVisual Studioの標準バージョン管理ツールセットとしてTeam Explorerに取って代わった。

Git Experienceでは、開発者はワンクリックでローカルコードをGitに追加できる。新しい統合されたGitHubサインインフローはすでに使用でき、ローカルコードはどのgitベースのリポジトリ(GitHubを含む)にも追加できる。Git GUIに期待されるすべての基本機能には、新しいトップレベルのGitメニューからもアクセスできる。ローカルに複製されたリポジトリのリスト、基本的なGit操作、リポジトリ構成である。

生産性の向上を念頭に置いており、新機能には、自動コードロード機能(複製されたリポジトリをスキャンしてソリューションファイルを探す)、視覚的インジケータ(すべての入ってきたコミットと出て行ったコミットを表示)、および複数のリモートに対して視覚的タグ付けなどがある。ブランチ履歴インターフェイスを使用すると、開発者は右クリックでマージ、リベース、リセット、チェリーピックなどの操作を実行することもできる。

このリリースのもう1つの便利な機能は、強化されたマージの競合の解決である。マージの競合は、ガイド付きの視覚的プロセスを通じて解決できる。3つのビューを持つマージエディタには、競合が個別に解決されるときに予想される結果のコードが表示される。Git Experienceを使用すると、開発者はVisual StudioからGitのグローバル設定とリポジトリ設定をカスタマイズすることもできる。

出典: Microsoft

新しいGitツールは、Visual Studioにおける重要な開発である。今年リリースされた他のGitHub関連機能(GitHub Actions for Azureなど)を考慮した場合は特にである。視覚的なGitインターフェースとして、Git Experienceは、(期待されるような)GitKrakenなどの他のGit GUIほど完全ではありません。一方、これは.NET開発者にとって重要な生産性に関わる機能であり、一般的なソース管理ワークフローをVisual Studioに導入することでコンテキスト切り替えを削減できる。また、これは、GitHubをMicrosoftの開発エコシステムに完全に統合するためのもう1つのステップを示している。最初のリリースの発表では、「これはほんの始まりに過ぎません」と述べており、近い将来、GitHubのさらなる統合と新しい機能が期待できる。

Git Experienceは、バージョン16.8のVisual Studio 2019のデフォルトのソース管理エクスペリエンスとして利用できる。Windows以外のプラットフォームでサポートされているGit Experienceのリファレンスはないが、Visual Studio 2019 for MacでGitおよびSubversionリポジトリを使用することは可能であることは注記しておく。

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