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Microsoftは、パブリックプレビュー版でアベイラビリティーゾーンを横断するAzure Container Registryのサポートを発表した

原文(投稿日:2021/01/11)へのリンク

Microsoftは最近、アベイラビリティーゾーン全体でAzure Container Registryをサポートするためのパブリックプレビューを発表した。ゾーンの冗長性により、特定のリージョンのレジストリまたはレプリケーションリソース(レプリカ)で復元力と高可用性が提供される。

Azure Container RegistryはAzureのマネージドサービスであり、すべてのOCIアーティファクトをサポートするDockerとOpen Container Initiative(OCI)イメージのレジストリを顧客に提供する。このサービスでは、コンテナーワークロードを高速でスケーラブルに取得できる。そして、プライベートDockerコンテナーイメージと、Helm chartsチャート、OCIアーティファクトOCIイメージフォーマット仕様に基づいて構築されたイメージなどの関連するコンテンツフォーマットを処理する。

ゾーンの冗長性は、Azureのコンテナーレジストリサービスのプレミアムプランの機能である。顧客は、アベイラビリティーゾーン機能を有効にして、Azureリージョン内に復元力のある高可用性のAzureコンテナーレジストリを作成できる。Azure Container Registryは、複数のリージョン間でサービスを複製するジオレプリケーションもサポートしているため、顧客は信頼性とパフォーマンスを向上させることができる。ジオレプリケーションを使用すると、Azureコンテナーレジストリを単一のレジストリとして機能させ、マルチマスターリージョンレジストリを使用して複数のリージョンにサービスを提供できる。

コンテナーのジオレプリケーションに関するAzureのドキュメント記事では、次のようなメリットについて説明している。

  • 単一のレジストリ、イメージ、タグ名を複数のリージョンに渡って使用
  • ネットワークに閉じたレジストリアクセスにより、リージョンにおけるデプロイのパフォーマンスと信頼性を向上
  • コンテナをホストしているリージョンと同じ、あるいは近くにあるローカルの複製されたレジストリからイメージレイヤーをプルすることにより、データ転送コストを削減
  • 複数のリージョンにわたるレジストリの単一管理

Azure PortalまたはAzure Resource Management(ARM)テンプレートを介して、顧客はこの機能を有効にできる。

 
出典: https://docs.microsoft.com/en-us/azure/container-registry/zone-redundancy

AWSやGCPなどの他の主要なパブリッククラウドプロバイダーも、同様のコンテナーレジストリサービスを提供している。たとえば、Amazon Elastic Container Registry(ECR)は、昨年の12月以降、リージョン間でコンテナイメージのレプリケーションも提供している。さらに、GoogleのContainer Registryにも同様の機能がある。

Constellation Research Inc.の主席アナリスト兼副社長であるHolger Mueller氏は、InfoQに次のように語っている。

企業がコンテナ上にミッションクリティカルなアプリケーションを構築する場合、ミッションクリティカルなワークロードをサポートするインフラストラクチャが必要です。これにより、コンテナベースの次世代アプリケーションのコアインフラストラクチャであるレジストリが、IaaSにとって重要になります。Microsoftが、コンテナベースのアプリケーションをより堅牢で復元力のあるものにする機能を追加するのは良いことです。

現在、Azure Container Registryは、米国東部、米国東部2、米国西部2のリージョンでアベイラビリティーゾーン横断でサポートされている。

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