今週のコアOpenJDKコミュニティはかなり忙しかった。
ビッグニュースは、John Rose氏が「パラメトリックJVMの設計」というタイトルの論文を発表したことだ。この仕事は非常に初期の段階で、まだ非常に机上の理論だ。
設計の全体的な目標は、Javaの現在のジェネリック構造を使用しながら、Project Valhallaからインライン型を追加したジェネリックプログラミングをサポートすることだ。
最終結果は「洗練されたジェネリック」と「型消去」の質問に対するJavaの回答となることを目的としている。
InfoQは、プラクティショナのドメインに近くにいてこの仕事を詳細にカバーするが、これはバイトコードにinvokedynamicを追加して以来の潜在的に最も大きなJVMレベルの仕事だ。
Roman Kennke氏は、Project Lilliputという、新しく提案されたプロジェクトのキックオフを発表した。このプロジェクトは、JVMオブジェクトヘッダのサイズを64ビットに削減することを目的としている。
このプロジェクトは、割り当て率の向上やGCプレッシャーの軽減など、ヒープメモリの使用量を大幅に改善する可能性がある。
Project Loomの新しいアーリーアクセスバイナリもあったが、Loomがメインラインで構築されるプレビューバージョンとしていつ表示されるかは引き続き示されていない。
コミュニティのより広い他の場所では、Hibernate Reactiveが、ノンブロッキングデータベースクライアントとリアクティブプログラミングのサポートで1.0 マイルストーンに達した。
Jettyプロジェクトは、新しいJetty Load Generatorをリリースした。- このJava 11以降の負荷テストライブラリは、任意のHTTPサーバをテストでき、HTTP/1.1と新しいHTTP/2の両方をサポートする。
GlassFishプロジェクトは、マイルストーンビルドをリリースした。- Jakarta EEサーバの6.1-M1。
このリリースでは、Jakarta EE 9.1を実装している。- これはJakarta EE 9標準だが、Java 11でリベースライン化されている。GAリリースは今も順調に進んでおり、2021年4月13日にリリースされる予定だ。
Googleは、オープンソースのファズテスト (fuzzing testing) フレームワーク OSS-Fuzz でJVMアプリケーションサポートのリリースを発表した。
最後に、GithubのCTOであるJason Warner氏がやや気楽な世論調査で、開発者の残りのキャリアでJavaにはまるのが最も幸せな言語とエコシステムだと、投票したことを投稿した。