Gitpodは先頃、同社のクラウドベース開発環境をすべてのエンジニアに開放すると発表した。GitLab、GitHub、Bitbucketいずれかのアカウントを使って、同社のパブリックおよびプライベートリポジトリ上でリモートコーディングするために、1か月50時間まで無償でアクセスすることが可能になる。
CEOのSven Efftings氏は自身のブログ記事で、2023年までに"エファメラル"なクラウドベースの開発環境を標準化する、というビジョンを強調している。インフラストラクチャやCI/CDビルドパイプラインでオートメーションを使用するエンジニアリングチームがますます増加する一方で、開発環境の自動化は同じ程度の採用率にはいまだ達していない、とEfftings氏は言う。
2021年8月の初めにGitHubは、日常の開発フローとしてローカル開発環境を離れ、Codespacesを採用した。Efftings氏はこの発表を歓迎すると同時に、エファメラル開発環境を採用するための次のような動機を挙げた。
- マルチトラック開発: 複雑な機能の開発とレビューを容易にする
- ローカルマシンの限界: より大きなワークロード、多くのデータ、依存関係、テストのサポート
- セキュリティ: ラップトップポリシにおけるノーソースコードの推奨
- 一貫性: "私のマシンでは動作する"という主張の終焉
- 新規参加: 開発参加時の面倒なワークスペース設定作業を最小化する
- リモートワーク: 完全分散企業あるいはハイブリッド企業とのコラボレーションの促進
さらに氏は、同社のシニアコミュニティエンジニアであるPauline P. Narvas氏とともに編集した、Gitpodを使った日々の開発ベロシティの向上についての説明動画も紹介している。
Twitter上の技術コミュニティは、多数のリツイートや"いいね"でこの発表を支持した。Twitterユーザ名@simonholdorfのツイートでは、
"... 私が推奨するように、実践的なプラクティスを通じることで、さまざまなテクノロジスタックにおける学習効率を上げたいのであれば、ブラウザ内でさまざまな環境を簡単に立ち上げることのできる@gitpodを試してみることを強くお勧めします。特にオートメーションが最高です。"
Redditコミュニティでのvscodeに関する会話でも、GitPodとGitHub Codespaceを使用したユーザエクスペリエンスが高く評価されており、コメントでの話題も、リソースや使用制限からGitPodへのNx Consoleエクステンションの追加まで多岐にわたっている。
またGitLabは、リリース14.2でGitpodインテグレーションを強化した。Gitpodインテグレーション構築はリリース13.5で導入された機能だが、最新のリリースでは、事前設定したGitpodワークスペースをマージ要求からローンチすることが可能になっている。
興味のある読者は、同社のWebからGitpodを始めることができる。将来追加予定のGitpodの機能に関する情報の入手や、ライブセッションへの参加が可能なGitpod DIscordコミュニティもある。