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MicrosoftがAzure Disk Storageのゾーン冗長ストレージを一般提供としてリリース

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原文(投稿日:2021/09/19)へのリンク

今年の初めに、Microsoftは、Azureマネージドディスクのゾーン冗長ストレージ(ZRS)オプションのプレビュー版を発表した。インフラストラクチャの信頼性をさらに向上させるためのものだ。現在、一般提供(GA)にリリースされている。

Azure Disk Storageは、Azure仮想マシン向けのMicrosoftの高性能で耐久性のあるブロックストレージだ。クラウド用に、Ultra Disk Storage、Premium SSD、Standard SSD、StandardHDDの4つのディスクストレージオプションを提供する。このディスクストレージオプションに加えて、顧客は2つのストレージ冗長性オプション(ZRSとローカル冗長ストレージ(LRS))から選択できるようになった。後者を選択すると、選択したリージョンの単一のデータセンター内でデータが3回複製され、サーバーラックとドライブの障害からデータを保護できる。

ZRSを使うと、顧客は処理の可用性を高めることができる。これはリージョン内の3つのアベイラビリティーゾーン間でブロックストレージを同期レプリケーションすることで実現される。これにより、ディスクは、自然災害やハードウェアの問題に起因するゾーン障害に耐えることができる。さらに、ゾーンがダウンした場合、ZRSディスクを別のゾーンの仮想マシン(VM)に接続できる。さらに、SQL FCISAP ASCS/SCSなどのクラスタ化されたアプリケーションまたは分散アプリケーションで、可用性を向上させるために、ZRSディスクをVM間で共有することもできる。

Microsoft Azureブログの投稿で、Azure Storageのゼネラルマネージャーで開発者のAung Oo氏がZRSオプションについて説明している。

VMのアベイラビリティーゾーンを使うと、プライマリVMとセカンダリVMを異なるゾーンに割り当てて可用性を高め、共有ZRSディスクを異なるゾーンのVMに接続できます。ゾーンの停止が原因でプライマリVMがダウンした場合、Windows Serverフェールオーバークラスター(WSFC)はセカンダリVMにすばやくフェールオーバーします。これによりアプリケーションの可用性が向上します。SCSI永続予約でIOフェンシングを使うLinuxベースのクラスタリングアプリケーションのために、共有ディスクでZRSを使うこともできる。


出典: https://azure.microsoft.com/en-us/blog/improve-availability-with-zoneredundant-storage-for-azure-disk-storage/

AWSやGoogleなどの他のパブリッククラウドプロバイダーも、高可用性のオプションを含め、プラットフォーム上のマネージドディスクを提供している。たとえば、AWSにはAmazon EBSプロビジョンドIOPSボリュームがあり、ファイブナインの可用性を提供する。また、Persistent Diskを持つGoogleも可用性のオプションを提供する。

ZRSは現在プレミアムSSDで利用でき、Azure Standard SSDディスクと価格の詳細はAzure Disk Storageの価格ページで確認できる。さらに、ZRSは西ヨーロッパ、北ヨーロッパ、西米国2、フランス中央地域で利用でき、今後さらに多くのリージョンで利用できるようになる。

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