HashiCorp Cloud Platform (HCP) Packer の新しいパブリックベータは、長年のマシンイメージ構築ツールのクラウドへの配置と、リリースチャネルと Terraform とのより深い統合などの新機能も提供する。
Packer は、2013年に HashiCorp が最初に発売した製品であり、自動的にマシンイメージを構築するためのツールだ、HashiCorp Cloud Platform で再起動され、多くの改良が加えられた。これらは、Packer と Terraform でイメージを構築およびデプロイするためのより統一されたアプローチを提供するため、イメージメタデータの保存と集中管理に重点を置いている。
組織は、Packer ビルドの成果物を適切に使用されるように確保する大部分は彼らのデバイスに任されている、Terraform プランなどで Infrastructure-as-Code ツールを構成するとき、ビルドとデプロイメント間のリンクは、多くの場合これらのツールを使用している組織による手作りだ。これにより、Terraform プランでいつイメージ ID を更新する必要があるかについて混乱が生じ、結果として作成されたイメージのどれが実際にデプロイされるかについて不確実性と不整合が生じる可能性がある。HCP Packer は、Packer ビルドをチャネル (リリースチャネルなど) で分類し、正しい Packer ビルドを正しい Terraform デプロイメントに一致させるという手動のオーバヘッドを取り除くことによりこのあいまいさを取り除く。
HCP Packer はイメージビルドの継続的インテグレーションも改善する。HCP Cloud の API フックを使用することで、組織は、たとえば、受入テストスイートの結果に基づいてイメージをプロダクションチャネルに自動的にプロモートでき、イメージビルドプロセスから手動の手順を削除できる。HCP Packer はまた、構築前に構築するコードを Git リポジトリにコミットすることを要求することにより、チームにより自動化するように導く。これにより、エンジニアはイメージを構築するためのより自動化されたルートをたどり、人為的エラーやテストされていないイメージを既存のチャネルに誤ってプッシュするというよくある間違いを減らすことができる。
Terraform とのこの新しいより深い統合を使用しなくても、HCP Packer を使用すると、エンジニアはイメージの変化を追跡できるため、ダウンストリームイメージを作成するときに、チャネル上にパブリッシュされた最良のイメージを自動的に取得できる。これまでは、エンジニアは新しいリリースを利用するためにイメージ ID を手動で更新しなければならなかった。このようにイメージビルドを連鎖させることで、更新されたイメージで摩擦のないフローが可能になる。組織は、ソフトウェアを実行するために必要なパッケージを追加したり、エージェントを監視したりするなど、ローカルのニーズに応じてカスタマイズできる。
つまり、イメージを準備するチームは、品質と安定性に応じてイメージにラベルを付けることができ、チームはどのトラックを取るかを選択でき、イメージが自動的に更新されても機能するものを確認できる。
HCP Packer は、さまざまなリージョンまたはクラウドの抽象化も改善する。たとえば、複数のクラウドプロバイダ (AWS、GCP、Azure、VMwareなど) やさまざまなリージョンでイメージをオーサリングする一貫した方法を提供する。
ゴールデンイメージテクノロジーへの投資に関する HashiCorp の戦略は、組織での仮想マシンイメージの継続的な使用を反映している。現在、多くの組織がコンテナ化を使用し、柔軟なイメージビルドのタグ付けを利用して、ダウンストリームのビルドとデプロイメントで使用するイメージを決定しているが、この機能をマシンイメージレベルで複製することは困難だ。このタイプの機能を Packer に追加したことで、チームはマシンイメージのビルドに関して同様の柔軟性と保証を得ることができる。実際、HCP Packer は、まもなく同じモデルから Docker イメージを構築できるようになる。
HCP Packer は現在パブリックベータだ。HashiCorp は、多くの新しい利点を示すビデオを公開しており、現在、サインアップを募集している。