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DaprのCNCFインキュベーターへの参加とYaron Schneider氏とのQ & A

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原文(投稿日:2021/11/17)へのリンク

Cloud Native Computing Foundation (CNCF) は先ごろ、分散アプリケーションランタイム (Dapr) を CNCF インキュベーションプロジェクトとして受け入れたことを発表した。この声明は、Dapr プロジェクトの運営および技術委員会 (STC) の設立を発表した、以前の Dapr による発表に続くものだ。

CNCF がホストするプロジェクトとして Dapr は、その技術的関心とより広範な Linux Foundation に沿った中立的な基盤の一部だ。CNCF は、ガバナンス、マーケティングサポート、およびコミュニティへの働きかけを提供する。CNC の CTO である Chris Aniszczyk 氏は、次のように述べている:

分散アプリケーションとマイクロサービスはコンテナとクラウドネイティブを基盤として形成しますが、スケーラブルで信頼性の高い分散アプリケーションを作成することは非常に難しい場合があります。Dapr は他の CNCF プロジェクトとうまく統合され、開発者が任意の言語やフレームワークを使用した上で構築できるベストプラクティスを提供します。Dapr を CNCF に迎えることができ、コミュニティの育成に取り組むことを嬉しく思います。

Microsoft は2019年に Dapr を発表し、Dapr チームは今年2月にプロダクション対応の v1.0 リリースを発表した。多くの組織がプロダクションで Dapr を使用している。Alibaba Cloud の主要なユースケースには、3月に公開された。採用者は、すべての主要なクラウドベンダーとオンプレミス環境で Dapr を実行している。

現在、Dapr STC は、Alibaba、Intel、および Microsoft の代表者とともにプロジェクトを管理している。STC は、プロジェクトの全体的な方向性とビジョンのハンドルを握り、プロジェクトのメンテナに技術的なガイダンスを提供する。

最近の発表に続いて、InfoQ は、Dapr と KEDA の共同創設者で Dapr の STC のメンバである Yaron Schneider 氏と話す機会を得た。

InfoQ: CNCF は最近、Dapr を CNCF インキュベーションプロジェクトとして受け入れました。Dapr にとってそれはどういう意味がありますか? Dapr の開発者とユーザにはどのような影響がありますか?

Yaron Schneider氏: インキュベーションプロジェクトとしての Dapr の CNCF への受け入れは、いくつかの点でプロジェクトとクラウドネイティブエコシステムの助けになります。Dapr にとっては CNCF プロジェクト開発者の関心を高め、プロジェクトへの新しい貢献と視点をもたらすことを意味します。CNCF にとっては、Dapr 開発者コミュニティが、アプリケーション中心の視点とノウハウをもたらし、エコシステム全体に貢献できると思います。より多くの開発者が Dapr に貢献するにつれて、Dapr のエンドユーザにより利点をもたらす機能が追加されるでしょう。

InfoQ: Dapr 1.0 は2月に発表されました。その後、Dapr の採用はどのように成長しましたか? CNCF に受け入れられることが、採用を促進するのに役立つと思われますか?

Schneider氏: プロジェクトへの貢献だけでなく、企業やスタートアップの両方でも驚異的な成長が見られました。10月には、初めての DaprCon を開催し、多くの採用者がストーリーを共有しました。コンテンツを見て、プロジェクトが開始されてからどのように成長したかを確認することを強くお勧めします。このプロジェクトが CNCF になった今、エンドユーザの採用が増えることは間違いありません。

InfoQ: 運営技術委員会 (STC) が Dapr を統治します。それはどのように機能しますか? どの機能をどのように優先付けするかを誰が決めるのでしょうか?

Schneider氏: 運営技術委員会は現在、いくつかの企業の5人のメンバで構成され、11人に増える可能性があります。単一の組織が過大に代表することはできません。これにより、ベンダー中立性が保証されます。Dapr のメンテナは、機能に関する主要な意思決定者です。それは STC の導入によっても変わりません。STC はプロジェクトの全体的な技術的方向性を推進するため、新しいビルディングブロックや API などは STC の承認が必要になるだろうと思います。

InfoQ: あなたの意見で、Dapr を使うべきは誰でしょうか? どのユースケースで最良の解決策になりますか?

Schneider氏: マイクロサービスを作成する開発者は、組み込みのベストプラクティスを使って大規模な物事を管理する支援で Dapr が非常に役立つことがわかります。状態管理や pub/sub のようなものは、API からツールまですべての正しいプラクティスが整った「分散システム対応」機能として利用できます。アプリを Kubernetes にデプロイする開発者に Dapr が特に役立つことがわかっています。ローカルの開発マシンと Kubernetes クラスタで動作するこれらの一貫した API が得られます。

InfoQ: Dapr の開発で現在の重点分野は何ですか?

Schneider氏: メンテナとしての私たちはファンダメンタルズと呼ばれるもの、つまりテストインフラストラクチャ、リリースパイプラインとプロセスを特定しようとしています。特に、Dapr のリリースプロセスをコミュニティに対してよりオープンにしたいと考えています。機能については、次の 1.5 リリースでは、構成ビルディングブロックが追加されます。これは数か月間取り組んできた機能です。

InfoQ: Dapr に対するあなたのビジョンは何ですか? 次の「大きなこと」は何でしょうか? バージョン 2.0 はテーブルにありますか?

Schneider氏: Dapr が CNCF に入ったことで、Dapr API が標準になり最終的には Go 実装から分離されることを望んでいます。この変更により、たとえば、Dapr エッジ分散などのさまざまな実装が可能になります。バージョン 2.0 は現在テーブルにありませんが、非 Go ベースのコンポーネントにして、コンポーネントを動的にロードできるようにすることは、その方向への一歩かもしれません。

InfoQ: InfoQ の読者はどのようにして Dapr を学ぶことができますか? どのような学習リソースの利用が可能ですか?

Schneider氏: 最高のリソースは、Dapr ドキュメントクイックスタートリポジトリです。それを超えたところにいくつかの優れた本があります。「Introducing Distributed Application Runtime (Dapr)」と「Practical Microservices with Dapr and .NET」をお勧めします。また、私自身 Dapr に関する本「Learning Dapr」を書いています。

Dapr は、オープンソースのポータブルなイベント駆動ランタイムであり、開発者はクラウドとエッジで実行される、復元力 (resilient) のあるマイクロサービスベースのステートレスでステートフルなアプリケーションを構築できるようにする。これは、開発者が、分散システムの課題を解決するのではなく、ビジネスロジックを記述できるようにすることを目的としており、生産性の大幅な向上と開発時間を短縮する。Microsoft Azure は最近、Azure Container Apps プレビューで Dapr をすぐに使うことのできるサポートがある

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