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Kubernetes 1.23が改善されたイベント、gRPCプローブ、デュアルスタックのサポートでリリース

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原文(投稿日:2021/12/31)へのリンク

Cloud Native Computing Foundation (CNCF) は、先ごろ Kubernetes 1.23 をリリースした。このリリースには、kubectl の events サブコマンド、gRPC プローブ、カスタムリソースの式言語バリデーションなどの新機能、汎用的なエフェメラルボリューム、水平 Pod オートスケーリング、IPv4/IPv6 デュアルスタックネットワーキングなどの一般利用可能なまたは安定版機能、PodSecurity などのベータ機能、および FlexVolume などの非推奨化機能などがある。

新しい kubectl リリースは、クラスタに対してコマンドを実行するためのコマンドラインツールであり、問題のトラブルシューティングを改善するための events サブコマンド (kubectl events) などがある。新しいサブコマンドは、イベントの並べ替えや監視など、kubectl get events で問題に対処する。

gRPC プローブが導入され、開発者は HTTP や TCP プロトコルだけでなく、gRPC も死活または準備プローブを追加して、アプリケーションの回復力を向上させることができる。クライアントアプリケーションがリモートサーバ上のメソッドをシームレスに呼び出すことが可能な分散アプリケーションやサービスで一般的に使用される高性能フレームワークだ。

バージョン 1.23 には、カスタムリソース定義 (CRD) の検証メカニズムがある。これにより、バリデーションをする Webhook を作成する代わりに、CRD に関連するすべてを1か所で定義することができる。検証ルールは、共通式言語である Common Expression Language (CEL) を使用する。

汎用的なエフェメラルボリュームは、バージョン 1.23 で GA に移行した。このようなボリュームは、Pod に一時データ用のストレージを提供し、通常プロビジョニング後は空になる。動的プロビジョニングをサポートするさまざまなストレージドライバと連携できる。

さらに、HorizontalPodAutoscaler (HPA) のバージョン 2が GA になった。これは需要に対応するためにワークロードを自動的に更新する Kubernetes のコンポーネントだ。API の autoscaling/v2beta2 が autoscaling/v2 に置き換えられた。

また、IPv4/IPv6 デュアルスタックモードのネットワークサポートが GA になった。これにより、開発者は Pod に IPv4 と IPv6 アドレスの両方を使い、プロダクションをデュアルスタックモードのクラスタで運用できる。

PodSecurity はバージョン 1.23でベータ版に移行し、非推奨の PodSecurityPolicy アドミッションコントローラを置き換えた。新しいアドミッションコントローラは、特定の名前空間ラベルに基いた名前空間に、許容度の高いものから制限の厳しいものまでの一連のポリシーである Pod セキュリティ標準を適用できる。

また、1.23 では、Container Runtime Interface (CRI) v1 API がベータ版に移行し、プロジェクト全体のデフォルトになった。CRI は、kubelet で多くのコンテナランタイムを使用するためのプラグインインターフェイスだ。たとえば、あるクラスタのコンテナランタイムは Docker であり、別のクラスタでは containerd のようにだ。

ストレージドライバを処理するためのプラグインインターフェイスである FlexVolume は、1.23 で非推奨になった。FlexVolume ドライバのユーザは、ワークロードを Container Storage Interface (CSI) ドライバに移行することが推奨されている。

Kubernetes は、アプリケーションコンテナのデプロイメント、スケーリング、マネジメントを自動化するオープンソースソフトウェアだ。

リリースノートによると、Kubernetes バージョン 1.23 には 47 の拡張があり、そのうち 11 は一般提供または安定版、17 はベータ版への移行、19 はアルファ版への移行だ。そして、1 の機能は非推奨になった。バージョン 1.23 は、2021年最後のリリースだ。

CNCF ウェビナーが、2022年1月4日に予定されており、新しいリリースの主な機能について説明される。

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