BT

最新技術を追い求めるデベロッパのための情報コミュニティ

寄稿

Topics

地域を選ぶ

InfoQ ホームページ ニュース Azure Purviewワークフローを使って、データエンティティの操作、検証、承認を統合

Azure Purviewワークフローを使って、データエンティティの操作、検証、承認を統合

原文(投稿日:2022/03/21)へのリンク

最近、MicrosoftはAzure Purviewワークフローのプレビュー版を発表した。これにより、顧客は、反復可能なビジネスプロセスを使って、データエンティティに対する統合を行い、そして作成・更新・削除の操作、検証、承認ができるようになる。これらのワークフローは現在プレビュー中であり、Azure Purviewの一部である。

Azure Purviewは、Microsoftが提供するデータガバナンスサービスである。データの検出とカタログ化を自動化しつつ、コンプライアンスリスクを最小限に抑えることができる。顧客は、データがどこにあるかに関係なく、すべてのデータをマッピングして、データ資産のエンドツーエンドのビューを得られるようになる。2020年12月に初の公開プレビューで開始し、2021年10月から一般提供されている。このサービスに最近追加されたのはワークフローである。

Azure Purviewのワークフローは、コネクタで構成された自動化されたプロセスである。コネクタには、事前に確立されたアクションの標準セットが含まれており、指定された操作が顧客のデータカタログで発生したときに実行される。アクションには、承認リクエストの生成や通知の送信などがある。これによって、ユーザが組織全体の検証と通知システムを自動化できるようになる。

現在、パブリックプレビューで利用できるワークフローには、データガバナンスとデータカタログの2種類がある。1つ目のスコープはコレクションレベルで、もう1つのスコープは用語集レベルである。プレビューの一部として、Microsoftは2つのワークフローを利用できるようにした。1つはハイブリッドデータエステート用のセルフサービスデータアクセスワークフローで、もう1つはビジネス用語集用の承認ワークフローである。後者では、ユーザはPurview Studioで使用可能な4つのテンプレート(用語集の用語作成、用語集の用語更新、用語集の用語削除、用語のインポート)を活用することができ、組織のニーズに合わせてカスタマイズできる。ワークフローを作成するには、ユーザにワークフロー管理者権限が必要となる。

技術コミュニティのブログ投稿で、Microsoftのシニアテクニカルプログラムマネージャーで開発者のNaga Krishna Yenamandra氏が、ビジネス用語集のワークフローが作成されるとどうなるかを説明している。

ワークフローを定義したら、それを用語集の階層パスにバインドできます。ワークフローエンジンは常に、用語集パスに直接適用されているワークフローをトリガーします。ただし、ワークフローが用語集パスに直接適用されていないと仮定します。その場合、ワークフローエンジンは階層の上位に移動して、用語集の用語階層における用語の親、あるいは、より高いレベルに適用されているもののうち、最も近いワークフローを発見します。そのため、デフォルトのワークフローを上位レベルで定義し、用語集階層の下位レベルでそれを別のワークフローでオーバーライドできます。

Azure Purview Studioでは、データアクセス要求を承認・拒否するための承認アクション、あるいはデータアクセス要求を完了するためのタスクアクションが割り当てられたユーザには、それらが表示される。また、Azure Purview Studioでこれらの要求が表示されるだけでなく、それに応答する方法の説明が記載された電子メールが送信される。

Azure Purviewは、米国東部、西ヨーロッパと北ヨーロッパ、オーストラリア東部、東南アジアなどのいくつかのAzureリージョンで利用できる。そして、多くのリージョンの追加が予定されている。サービスの価格は価格ページで確認でき、ガイダンスはMS Learnモジュールドキュメントにある。

作者について

この記事に星をつける

おすすめ度
スタイル

BT