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ディベロッパーイネーブルメントがソフトウェア組織にどのように利益をもたらすか

原文(投稿日:2022/05/05)へのリンク

ディベロッパーイネーブルメントとは、私たち個人が持つ可能性を大幅に高めることができるツールとアプローチに関するものである。それは生産性と幸福、利益とリテンション(人材流出の防止)に影響を与える場合がある。開発者ツールを使用すると、エンジニアは製品を容易にデプロイできるようになり、製品の構築に集中できるようになる。

QCon London 2022では、ディベロッパーイネーブルメントに関するトラックがホストされた。SkyscannerのディレクターStuart Davidson氏は、開発者のイネーブルメントについて話した。

Davidson氏は、dtic.milによる力の倍増について言及した。dtic.milでは力の倍増を、それがない場合に比べて、人員または武器(または他のハードウェア)に対して優れた偉業を達成する能力を与える因子(または因子の組み合わせ)として説明している。

彼は、力の倍増をディベロッパーイネーブルメントの定義に変えた。

「チームに対して追加・採用することで、そのチームの可能性が大幅に高まり、それにより成功の可能性が高まる機能です。」

Davidson氏は、イネーブルメントとは、他の人が必要な作業を行えるようにする場であると述べた。彼らの代わりに作業をするものではない。イネーブルメントにより、他の人のポテンシャルを高めることができる。自分が戦略上の障害であることがわかった場合、そこに戦略的なイネーブラーになる機会があるとDavidson氏は述べている。

Davidson氏によると、チームの流れは、いつチームをイネーブルするかを示す優れた指標である。イネーブルメントが優れているほど、サービスを提供するエンジニアリングチームの改善に対するイネーブルメント投資の比率が高くなる。

イネーブラーを有効にすることも影響を与える可能性があるとDavidson氏は述べている。たとえば、プラットフォームチームは、アイデアを適用し、他のチームに提供するツールを自身が使用することで、チーム自体をイネーブルできる。

Davidson氏は、イネーブルメントにより必ずしも完全な自律性が得られるとは限らないと述べた。自律性は制約の元、制限付きで得られる。

Davidson氏によると、イネーブルメントは必ずしもテクノロジーではない。チームワークとオープンスタンダードの順守が、KubernetesやOpenTelemetryなどの開発組織にとって力の倍増になる可能性がある。

MonzoのスタッフエンジニアのSuhail Patel氏は、QCon London 2022での開発者エクスペリエンスのためのツールの構築について話した。

Monzoの開発者ツールは、組織プロセスのエンコードと自動化に役立つ。Patel氏は、Monzoが独自のチャットシステムを作成することを決断し、それにより顧客に革新をもたらし、より良いサービスを提供できるようになったと述べた。チャットシステムはすぐに、会社全体のバックオフィス機能を強化するための中央型の企業ハブになった。

エンジニアの場合、MonzoはCLIなどのツールを運用しており、バックエンドサービスにアクセスし、バックエンドコンポーネントと連携できるようになっている(動的構成の設定など)。これにより、簡単にサービスを利用し、その上に機能を構築できるようになると、Patel氏は述べている。

開発者ツールを使うと、エンジニアは製品の構築に集中でき、製品のデプロイの複雑さを心配する必要がなくなる。これにより、はるかに高速に何かを試すことができるようになると、Patel氏は結論付けた。ツールにより、開発者は楽しい体験を得られる。

近日開催されるQCon Plus May 10-20, 2022会議で、ディベロッパーイネーブルメントに関するトラックが予定されている。

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